情熱のナイチンゲール ~心安らぐ生活を 訪問看護ステーション情熱看護24~

戦略室

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皆様こんにちは。
システム担当のまるです。

1995年(平成7年)に設立された「社会福祉法人あかね」は、人の年齢で言えば27歳、まだまだ若い法人と言えますが、離職した職員も含めて、数多くの職員の働きが、現在までの成長に繋がっていると思います。

そんな中で、あかねの創設期から25年以上勤務し、法人の活動を支え続け、現在はあかねの看護部門と居宅部門を統括して管理されているのが岡田看護・居宅統括です。

岡田統括は看護師として「訪問看護ステーション 情熱看護24」の責任者でもあり、自身も日々利用者様のご自宅に伺い、訪問看護を行っています。

訪問看護とは、看護師などの医療関係者が自宅に訪問して、病気や障害に応じた看護を行い、健康状態の悪化防止や、回復に向けたお手伝いをするサービスです。

具体的には、

・病状の観察
・医師の指示による医療処置(点滴・注射など)
・創傷処置(床ずれ・傷など)
・医療機器の管理・指導(在宅酸素、人工呼吸器など)
・排泄コントロール
・清拭、入浴介助
・認知症ケア
・リハビリテーション
・ターミナルケア(終末期ケア)

などのサービスを行います。

そこで今回は、アマルネス・ガーデン内に拠点を置く「訪問看護ステーション 情熱看護24」と、あかねの成長と共に歩んで来られた岡田統括について書きたいと思います。

訪問看護の流れ

情熱看護24の創設メンバーで、看護師のI上さんの訪問看護に同行させて頂きました。

ちなみに今回同行した日は強風と強雨の日で、性懲りもなく普通の自転車で傘をさしながら同行したのですが、またしても電動自転車の偉大さを思い知りました。(やはり科学の勝利ですね・・・)

この寒さと天気の中、何件も訪問に行かなければならないのは、本当に大変だと身をもって感じました。

①バイタルサイン測定

血圧、脈拍、体温、SpO2(酸素飽和度)などのバイタルサイン測定を行います。
さすが看護師さんで、測定の仕方が時計などを使って本格的でした。

②問診、聴診

利用者様の体調や患部の状況などを詳しく聞き取りしながら、聴診を行います。

③患部の処置

患部の処置を行います。
この利用者様には足にクリームを塗り、マッサージを行いました。

④記録、連絡帳の記入

タブレットに処置内容や利用者様の状態などの記録を登録します。
また、家族様との情報交換のために、ご自宅に置いてある連絡帳にも同内容を記入します。
これで終了です。

この利用者様は普段一人暮らしで、安否確認の意味もあって訪問看護を利用されているそうです。医療上の処置だけではなく、何気ない会話を続けながら、その方の細かな変化や状態を知ろうとされるところは、さすがベテラン看護師さんだと思いました。

岡田統括 ロングインタビュー

忙しい岡田統括の仕事終わりを見計らい、無理を言ってインタビューさせて頂きました。
(本当にすいません・・)

ー入職のきっかけと経歴を教えてください

前職は病院の看護師でしたが、患者さんのために足浴をすると、「仕事が増えるから、いらんことせんでいい」と言われたことがあります。患者さんの治療の過程で、日常生活と在宅支援の大切さを感じていました。

その考えを実現できる福祉サービスを探していましたが、近所のロータス・ガーデンで訪問入浴の看護師を募集していたので、施設見学などもさせてもらい、あかねへの入職を決めました。ロータス・ガーデンが出来る前は、その場所に市民農園があり、建設工事中に特浴を搬入するところなどを見たりしていましたが、福祉施設だということは応募した時に知りました。

訪問入浴の看護師から始まり、在宅介護支援センター(現在の地域包括支援センターの前身)に配属されました。2000年に介護保険法が施行されてからは、居宅介護支援事業所に移行し、その責任者になりました。

その時に創設されたケアマネの試験を受けたのですが、落ちれば居宅介護支援事業所を開設出来ないのですごいプレッシャーでした。当時は現在のような便利なシステムはなく、サービス提供票の実績計算なども全て手計算でした。担当する利用者様も100人ぐらいいたと思います。

その後、ロータス・ガーデンの特養看護師、施設介護支援専門員(ケアマネ)などを経て、2005年(平成17年)にロータス・ガーデンの施設長を任されました。

それからもロータス・オデオンでデイの看護師をしたり、ヘルパーをしたり、アマルネス・ガーデンのオープニング時に施設長になったりと、様々な立場やサービスを経験させてもらい、2014年(平成26年)に「訪問看護ステーション 情熱看護24」を立ち上げ、その責任者になりました。

ー「情熱看護24」の理念、特徴は何ですか?

「利用者様とご家族の安心を提供する」ことです。

名前に「24」とある通り、情熱看護では24時間利用者様からの対応を受け付けています。
本当の「安心」を提供しようとすれば、どんな時でも24時間対応できなければ意味がないからです。「24時間携帯」という携帯電話があり、最近までその携帯を常に持ち歩いていました。(最近は他の看護師と持ち回りできるようになりました)

24時間対応は施設長時代からだったので特に苦ではなく、施設のスタッフにも「安心」して仕事をしてもらいたかったので、いつでも対応してきました。

また、人員不足など余程の理由がない限り、新規利用者は断らないようにしてきました。
求められている以上、その要望に応える必要があるからです。

訪問看護は利用者様と1対1で密な時間を過ごせるので、信頼関係を築くことができれば、頼りにしてもらえます。その分、責任の重さで自分の役割が身に染みますが。

訪問看護はただの医療行為ではなく、その人の健康を保つための「生活の支援」を行うことが必要です。看護師は医師の指示が必要な医療行為以外はほぼ何でも行うことが出来るので、「人が生きるためのお手伝い」をしています。

職務上、利用者様の最後に立ち会うことが多いですが、基本的に泣くことはなく、冷静に見ようとします。誰もが等しく人生の最後を迎えますが、その過程が違います。エンゼルケアの時、その過程を思い浮かべると感慨深くなりますし、ご家族への声掛けや周りの方達の事を慮ることを大切にしています。

ーどんな時にやりがいを感じますか?

やはり利用者様や家族様に喜んでもらえたり、感謝してもらえた時は嬉しいです。

ほかにも、援助計画や事業所の数字、物品の運用など、自分の思う通りにことが運んだ時は「よしっ!」と思います。

基本的にいつもファイティングポーズをとって戦っているイメージでした。
よく「岡田さんは誰と戦ってるの?」と聞かれてましたが、「負けたくないから」、「結果を出すため」と答えていました。最近はファイティングポーズをとることも減りましたが。

ー大変だったことは?

ケアマイスター試験(マイスタークラス)に2回落ちた時です。
さすがにその時はやばいと思い、もの凄いストレスで、「あかねを辞めなあかん」と思いました。当時Y末さんと並び称されていた若い看護師さんに相談して勉強の仕方を教えてもらってやっと合格しました。衛生管理者の試験にも2回落ち、この時もその看護師さんに相談して合格しました。

あかねに入職してから2回だけマジ泣きしています。

1度目は、在宅介護支援センターでコンビを組んでいた方が異動してしまい、新しく入ってきた子を教えることになった時です。不安のため泣いてしまい、当時ロータス・ガーデンの施設長だった浅岡部長に「無理です」と泣きつきました。結局「やってみなしゃあないやん」ということになりました。

2度目は、C1グランプリで毎年負けていた尼崎エリアが、団長(N岡さん)を筆頭に夜遅くまで一生懸命練習して、初めて優勝した時です。練習に付き合ったりしていたので、この時は一緒に喜びました。理事長も「岡田さんが泣くなんてよっぽどやな」と言っていました。

ー若い介護士、看護師に伝えたい事はありますか?

もうダメだと考えることもあると思いますが、何かしら道はあります。
あかねは色々なことをするので、自分の考え方を都度転換する必要がありますが、あまり考えすぎず、目の前にあることを精一杯こなしていけばいいと思います。

あとは、「常に感謝し、尊敬する」ことです。
利用者様に対しても、職員に対しても、会社に対しても、常に感謝し、尊敬することを忘れないことが大切だと思います。

健康は宝です。
私自身は食べたいものは何でも食べて、運動も特にしていませんが・・・
ちなみに、水族館や動物園、サスペンス、KinKi Kids、BTS、プラネタリウム、自然(家で花を育てたりしている)、甘い物全般(特にこしあん)が好きです。

ー今後の目標を教えてください

若い看護師を育て、あかねの看護部門を更なるプロフェッショナル集団にすることです。

患者の治療を目的とする病院の看護師とは違い、介護におけるプロフェッショナルな看護師とは、「その人の人生(生活)を見れる看護師」「安心を与えることが出来る看護師」です。

あかねに若い看護師が増えてきていることは、大変うれしいことです。
みんなで集まって、どうすればプロフェッショナルな看護師を育てていけるか、いい案を考えていきたいです。

また、情熱看護の子達と、どんな利用者や看護師が来ても、継続性がある事業所、システム作りをしていきたいです。

あかねのいいところは、色んな学びが出来て、チャンスをくれて、色んな経験が出来ることです。

これからも自分の役割を果たしていきたいと思います。

まとめ

以上、情熱看護24と岡田統括についてでした。

近代看護の基礎を作り、「クリミアの天使」と呼ばれたフローレンス・ナイチンゲールは、著書である「看護覚え書」で「看護」について以下のように述べています。
(余談ですが、ナイチンゲールは「天使」と呼ばれることについて喜んでおらず、「天使とは、美しい花をまき散らす者でなく、苦悩する者のために戦う者である」と述べています)

「看護とは、新鮮な空気、陽光、暖かさ、清潔さ、静かさなどを適切に整え、これらを活かして用いること、また食事内容を適切に選択し適切に与えること、こういったことのすべてを患者の生命力の消耗を最小にするように、最良の条件を整えることである」

あらゆる「生活」の場面で、あらゆる手段を思考しながら、最も有効と思われる方法で、「その人の生きる力に力を貸す」という意味のようです。

岡田統括が言う「その人の人生(生活)を見れる看護師」、「安心を与えることが出来る看護師」とは、この「看護」を実践できる人の事なのかもしれません。

最後に、ナイチンゲールは「犠牲なき献身こそ真の奉仕」という有名な言葉を残しています。
自己犠牲に頼る奉仕(サービス)は長続きしないという意味ですが、福祉業界には自己犠牲を美化する傾向があるように思えます。

看護や介護の仕事は、利用者様の命に関わるような事柄も多く、どうしても仕事を優先してしまうケースも多いと思いますが、自分を犠牲にすることなく、利用者様も、家族様も、職員も安心して働けるような環境作りが大切だと思いました。

仕事は責任もあり大切ですが、職員の皆さんには決して無理はしないでほしいと思います。

情熱看護24の皆様、岡田統括、お忙しいなか取材に協力していただき、本当にありがとうございました。

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