猪名川エピソード大賞 ~新理念の行動指針エピソード集~【特別編】

まる

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皆様こんにちは。
システム担当のまるです。(今回の当番2回目)

新理念の行動指針に関する職員の皆さんのエピソードをご紹介するシリーズは全3回を予定していましたが、猪名川エリアで「新理念エピソード大賞」という「面白い」イベントを実施したと聞き、さっそく取材してきました。
今回は【特別編】として、ご紹介したいと思います。

このイベントは新しい理念の浸透を目的として、職員の皆さんからエピソードを募集し、管理職や職員で審査して表彰(1位~3位)する、というイベントです。受賞者には賞金も出たそうです。(噂では管理職のポケットマネーだったそうです)
感染症の影響を考慮してZoomを使ってオンラインで表彰式が行われました。

受賞者エピソード

それでは、さっそく受賞された方々のエピソードをご紹介させて頂きます。

エピソード大賞 3位(デイサービス)

私の所属するデイサービスでは1週間を通して多くのご利用者様が来られます。今までの人生、色んなカラーを持ったご利用者様に入浴・食事・レクリエーションなどを通して「来てよかった。」と喜んでいただけるサービスを目指しています。そのためには介護やレクリエーションのスキルだけではなく、何か人を笑顔にできるような、言葉だけではない介護者自身の人間性、また忙しい中でもお一人お一人に最上のものを提供しようという姿勢が大事だなと最近よく感じます。

この間、午前浴へのお誘いにお返事して下さらないご利用者様がおられました。体をご自分で動かすことが難しく、発語もあまりされないのですが、入浴が嫌いな方ではありません。思いつく限りの提案や「午後からゆっくり休んでいただけるので朝のうちに入りましょうか。」と声かけしても表情がさえません。体調が悪いのかなと看護師さんに様子を聞きに行くと、その方の所に来られ手を握って「どうしたの、しんどいですか?」「大丈夫なようなら、午後からゆっくりできるから朝のうちにはいりましょうか。」と声をかけられると、なんと今までうんともすんとも言わなかったその方が照れたように笑いながらうなずかれたのです。”同じ声かけなのに!?”と若干ショックを受けつつ無事に入浴していただけたのですが、そのようなことは「介護あるある」ではないでしょうか。”どうして私ではダメだったのにあの人の言うことは入るのだろうか”、”同じことをして私の時はご立腹されたのにあの人がするとなぜニコニコされるんだろう”など具体例を挙げるとキリがありません。その時々のご気分によってという面も確かにありますが、やはり介護者の人間性も大きな要素だと思います。安心感、信頼感を持っていただける関わりの積み重ねで、同じ声かけでも納得していただくことができる。関わりが長い、短いを理由にせずそのような安心感をまとえるよう周りのスタッフをお手本にしながら人間性を磨く努力をしています。

また、先日NHKで「推しのいる生活のススメ」という特集を見ました。自分が好きな人や応援したい”一推し”の人やモノなどを”推し”と呼び、推しの存在によって元気がわき、生き生きと毎日を送れるという内容でした。時々、ご利用者様から「あなたの顔見たら元気出たわ。」「天河草子に来るのが一番の楽しみ。」ととても嬉しいお言葉をいただきます。そしてこれは前述の推しの概念に通じるのではないかと。業務の忙しさにかまけず、お一人お一人にとって最上のサービスを目指すことで天河草子が「デイサービスの推し」、また私や魅力あるキャラクターがいるスタッフの誰かが「身近な推し」となり、ご利用者様の生活のハリになれたらいいなと思います。

人間性を磨いたり、最上を目指すことは大変ではありますが自分の成長を感じると面白く、たくさんのご利用者様に会えるデイサービスはいい訓練の場でありますので毎日色んな刺激を受けています。そんなデイサービスが大好きですので、これからもよろしくお願いいたします。

長文、読んで下さりありがとうございました!

エピソード大賞 2位(ヴィラ櫟)

私にとって初めての看取りだったと思います。ご自身の病気もご存知無く、家族様が県外だったため、そばにいるスタッフだけの看取りでした。何をして差し上げることができるのか?笑顔が見たい!!!!その気持ちだけで何度もスタッフで話し合い、がむしゃらに正解を探していました。正解など見つける事ができず、ただ私たちが出来ることは、声に耳を傾け、手を握り、身体をさすり励ますことだけでした。食が細くなっていく中、つるばみで提供できる料理は限られてきます。何とか食べる事の出来る、胃に優しい雑炊や、うどん系になり、数日同じ物が続いてしまいます。遠方の家族様と相談し何でも好きな物をと用意してやってくださいと言っていただけました。

食べたいものをお聞きすると、はっきり目を見て仰いました。「ウナギが食べたい!」
私たちも何とか用意したい。身体が自然に動きました。

初めてうな弁をお持ちした時、心配で一口召し上がるまでお側に居ました。「柔らかい」静かに仰って、黙々と召し上がり始めました。少し胸を撫で下ろし退室し、下膳に伺った時、何とほぼ完食されていました。こんなことがあるのかと、改めて驚きました。

おいしいものを食べて嬉しそうにされている姿を見たい!その気持ちだけで、次の日から、前日に食べたいものを聞き昼食に持って行くスタイルができました。食事が出来ることで、穏やかな表情になる時間が増えました。その後も度々ウナギを注文して頂き、亡くなる3日前にもウナギを召し上がりました。

夏の終わりに家族様がお見えになりました。家族様にお会いになり、帰られた後静かに永眠されました。

家族に会う為に、体力をつけ待つ為に、ウナギを召し上がったのかもしれません。もしかしたら好物ではなかったかもしれません。ですが、何度も何度もウナギを、注文されました。もう少しまだ生きたい!!!!その気持ちを感じられたからこそ、食べる事ができるものを食べて頂こうと体が動いたのだと思います。きっとスタッフを信頼して甘えて下さったのだと思います。

最後に「望むこと」「大切にしたいこと」を伝えて頂けることは、スタッフ冥利に尽きます。スタッフを信頼して下さり、私達が寄り添うことによって為し得られることだと感じました。

櫟は10年たちました。櫟を終の棲家とする覚悟を持った方々にここを選んでいただいたことに感謝し、応えられているだろうかと自問自答しながら日々を過ごしています。

また今看取りの方がおられます。チームでその方のために一人一人何ができるのか、これまで見送りさせて頂いた貴重な経験を持って、ケアマネ、ヘルパー、デイも巻き込んでの天河ONE TEAMで、より最上を目指せるよう取り組んでいます。

櫟に住まわれる方の残された時間は意外と短いです。元気にしていてもいずれは見送らなければなりません。終の棲家として選んでいただけたことに、出会えたことに感謝しながら、最上を目指す天河のチームの一員でありたいと思います。

エピソード大賞 1位(特養ナース)

看護師になる前に、私は5年ほどケアワーカーとして療養病棟で働いていました。経済的理由と先に繋がる職業として介護業界に飛び込みましたが、その面白み、認知症の患者さんとの関わりに楽しさを見出せたのが、ヘルパーになって3年目のことでした。そうして、病棟の仕事を続けながら看護学校に入学し、1度は病院の外来に就職しましたが、もっと高齢者の方と近くで関わる、高齢者看護が私には合ってるんじゃないかと、ここ天河草子特養に入らせて頂くことになりました。

施設と病院の違いに、始めは驚きや戸惑いのある毎日でしたが、1ヵ月ほどして、初めてのお看取りに合わせて頂きました。他部署の職員が代わる代わる利用者さまの眠る部屋に訪室し、思い出を語り哀しむ姿。たくさんの職員が自然と集まり、利用者さまとご家族に深く頭を下げるお見送りに「なんて心の籠った温かいお見送りなんだろう。私も携わって行きたい」と。その時に、これから先も天河草子で頑張っていこうと強く心に思い、現在に繋がっています。

この10月で、漸く入職して1年2ヵ月になりましたが、最近、また新しい感覚と気持ちの変化に気付き始めました。天河草子は、スタッフ間もですが、利用者さまにとても心理的に近く優しい施設です。また、病棟と違い、利用者さまの自立度と個人を尊重する意識が高いため、看護や介護は困難な方もたくさんいらっしゃいます。けれど、その時はその時で。利用者さまの情緒が安定し穏やかな際には、冗談を言ったり言われたりで笑いあう場面が日常に本当に多くあります。入職当初もそんな雰囲気に感銘していましたが、いま、私自身も利用者さまに対して、もう一歩、肩に手を添えるような、背中をゆっくりとさするような、お一人お一人を大切な方としてその気持ちをこめて関わるようになっていました。天河草子にいることにより、人と人の繋がり、触れ合いの温かさが、いつの間にか身に沁みてついたのだと知りました。高齢者の方に対する、愛情のようなものを持てるようになっている。初めて介護の面白み、楽しみを感じた時の衝動と比べ、ずっと人として深くなれたのではないかと。意識的に人間性を磨こうとしたわけではないのですが、天河草子で働くことで、その施設やスタッフの在り方に、私の人間性も自然と磨かれていたのだと思います。それに気付いた時に、小さいながらも自身の成長も感じられました。

まだまだまだまだ。色々と未熟なことばかりで、自分自身に悔しい思いばかりを抱いていますが、これからは、意識的にも人間性を磨いていくようにし、人として愛情深く、利用者さまとスタッフと真摯に楽しく、成長していけるよう励んでいきたいと思います。

天河草子 理念の取り組み

天河草子では、エピソード大賞のようなイベントの他にも、職員の皆さんの夢を色々な場所に掲示し、理念の普及に取り組んでいます。

受賞された皆さん、おめでとうございます!
また、お忙しいなか取材に協力して頂いた天河草子の皆さん、ありがとうございました!

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