週末ブログ☆第51弾 ボタン編

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【戦略室】当番制の

週末ブログ
 
<今日の担当>
やす
 

当社が運営しております
サービス付き高齢者向け住宅

「ヴィラシリーズ」の

ホームページ

各居室に設置しているこの

緊急コールボタン

「体に異変を感じたら
このボタンを押してください。」

「すぐにスタッフが駆けつけますので。」

どこの高齢者住宅・施設でもこのような説明を受けます。

さらっと説明されますが

このボタン、

絶対に無くてはならない

ものなんです。

緊急時の初動について

こんなお話があります。

【A君の場合】

私の実家は自営業を営んでいます。

ですので家には電話機が7つあり、

内線で連絡をとります。
(家族は7人もいませんが…)

あれは私が小学4年生だったある夜。

習っていた少林寺拳法の大会を翌日に控え
私の心臓はバッコバコ。

バラエティー番組を見ながら緊張を
紛らわしていた

その時。

1階の部屋から内線が鳴りました。

(1階で祖父母、2階で父・母・姉・私が生活)

こんな晩に何や??

そう思って受話器を取ると

(しばらく無言の後)
「・・おばあちゃん、倒れた・・」

「えっ!?」

急いで階下に降りると

お風呂から出たばかりの祖母が
倒れていました。

無理に下着だけ付けたのか
体もろくに
拭けていない状態。

受話器が横に転がり、意識もはっきりしない。

私は何も分からず
ゆすったりしてしまったかもしれない。

どうしよう、どうしよう。

母が降りてきて
すぐに救急車を呼び、搬送。

正直ここまで断片的な記憶しかありませんが

祖母は助かりました。

ただその後、医師に言われたのが

「もう少し発見が遅かったら
あかんかったでしょう。」

祖父は飲みに出ていたので、不在。

1階に祖母一人で、

2階ではバラエティー番組を見ながら
くつろぐ家族。
あの内線がなかったら・・・

本当に危なかったんだと思います。

祖母は1ヵ月半後には退院。

手術のため短く刈られた髪を
早速染めようとする等、やりたい放題。

認知症状が進みましたが

そんな姿が見れてよかったと思っています。

【B君の場合】

私の父はある朝、急死しました。

前日の夜、頭が痛いと言って、

私が始めたばかりのミニバスケの練習から帰ると

既に父はベッドに入っていました。

病院嫌いな父は受診したがりません。

私の帰宅に気づいて起きてきましたが、

「今日はもう寝るわ」

と言って寝室に戻りました。
(これが最後の会話)

翌朝、

母の「お父さん、お父さん・・・」と

叫び続ける声で目が覚めました。

祖父が心臓マッサージをしています。

何が何やらわからないまま時間が
過ぎていきました。

後に母から聞いたのですが

父は朝、うめき声を
上げたらしいです。

母は台所で中学に入ったばかりの
姉の弁当作りをしていて

「また寝ぼけてるんや」と
約30分ほったらかしに
していたそうです。

口には出しませんが

母の一生の後悔だと
思います。

もしもっと早く気付いていたら・・・

もしかしたら結果が
変わっていたかもしれません。

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B君の父はまだ若かったので、

「あのとき緊急コールボタンのようなものがあれば」

とは考えられないと思います。
(つけようとは思わないでしょう)

それでも、例えば脳梗塞の場合

発見までの時間によっては

後遺症の度合いも変わるはずです。

何かあったときにボタンひとつで
異変がわかる。

「緊急コールボタン」

間違いなく大切なボタンです。

写真の目を突きたくなったアナタ。


「押しボタン症候群」かもしれませんよ。

 

ヴィラ杢園

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