一瞬にこだわるから面白い ~新理念の行動指針エピソード集~【前編】

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採用情報|社会福祉法人あかね

皆様こんにちは。
システム担当のまるです。

あかねの法人理念が、

「この業界に夢があることを証明する」

に変わったことは大佐のブログで紹介済みですが、

オリンピック延期に志村ロス・・・ 混乱の様相が色濃くなる今日このごろですが、 みなさまいかがお過ごしでしょうか? 世界的に...

嵐ファンのアマルネス・ガーデンS田さんから、自分の夢をあの嵐が歌ってくれるキャンペーンがあるのでぜひ紹介してほしいというお話がありました。

「A・NA・TA for DREAM」というキャンペーンで、スマホ限定なのですが、自分の夢と名前を入力すると嵐が「A・RA・SHI」のサビに乗せて歌ってくれるという、とても面白いキャンペーンです。
興味のある方は、せひ試してみてください。

さて、本題ですが、新理念の行動指針には、

・一瞬

・挑戦

・閃き

・最上

・人間性

の5つがあります。
私が普段お世話になっているアマルネス・ガーデンで、この5つの行動指針に沿った職員の皆さんのエピソードを紹介する、という「面白い」プロジェクトが実施されました。

そこで、今回のブログから3回に渡り、これらのエピソードをご紹介していきたいと思います。

今回ご紹介するエピソードのテーマは「一瞬」です。

介護福祉士・社会福祉士・保育士 実習生受け入れ 兵庫・尼崎・日生中央・姫路

一瞬

アマル1番さんのエピソード

私は入社後しばらくしてショートステイ担当者になり、がむしゃらに担当業務をこなす毎日でした。
新規ご利用のY様はわたしが初めて出会うピック病の方でとにかく急にものすごく大きな声で怒鳴られ、ほしいと思ったものに倒れながらでも向かっていくというように感情がコントロールできない状況でいらっしゃいました。

事前面接の際、別室で奥様とお話ししていると、Y様は奥様がいらっしゃるのを何度も覗きにこられたり、怒鳴って気を引こうとされたりしていました。重ねてトイレの失敗や夜間の不眠、繰り返しの転倒で奥様は疲れっきっておられるご様子でした。

Y様が初めてショートステイご利用の日、施設内は大パニックになりました。

スタッフも看護師も精神的に荒れておられるY様についていくのがやっとで、2泊3日を不眠で過ごされ、ご帰宅の直前まで怒鳴られていました。
おうちに送迎し、玄関から奥様がこられ、事前面接では見受けられなかった優しい笑顔で「おかえりー」と声を掛けられました。Y様は「ただいま」と笑顔で返されました。

このお二人の「おかえり・ただいま」と笑顔に学びました。
ショートステイ業務は、本当に精神的にもしんどかったですが、ご家族がしんどいなと感じておられたところから、「おかえり」と笑顔で迎える転換ができるのがショートステイなんだと感じました。

そのために、どなたでも出発されたときと同じ体調で、できればご本人には気分よく帰っていただきたいと考えるようになり、さらに帰った後に少しでも介護軽減できることはないかも考えるようになりました。20年近くたちますが、今でも大事に思っています。。

アマル6番さんのエピソード

昨日、ガン末期の方が最後を迎えられました。

施設と違い、在宅で最後までご家族が中心となって介護をされる方々を支援させていただいています。

どのように最後の時間を過ごしていただくか、不安なく、「あ~良かった、十分お世話ができた」とご家族様に思っていただけるかがとても大切だと思って訪問させていただいています。

ご家族が介護されるとても多くの時間の中からすると私達の訪問はその中のほんの一部でしかないかとは思いますが、介護方法を含め、ご家族の一番の願いであるだろう「ご本人が楽に過ごせますよう」という目標に向かって私達の知識、経験、技術、心配りをその一瞬に集中して支援させていただく気持ちで臨んでいます。

昨日の方も最後に着ていただく一着の洋服を思い出の中から選ばれました。そして、ご家族が思い出をお話ししながら「苦しそうやなくて良かった・・・」と。

私達の仕事は、この一瞬一瞬をどう過ごし感じていただくかにこだわる事で、ご利用者様も自らも更に達成感がある日々をおくる事ができるのだと確信しています。

皆様にも、ぜひ、これからの一瞬一瞬を大切に日々過ごしていただきたいと思います。

アマル11番さんのエピソード

介護業界の門をたたいて4年目になりますが、営業の仕事から転職し、人生で初めて認知症の高齢者の方々に接することになった私。

最初に配属されたデイサービスで、認知症の中程度から重度にさしかかる過渡期を過ごされていた男性の利用者様と出会いました。デイサービスでは常に帰宅願望が強く、感情の起伏も激しくなり、介助に対して手も出るなど、対応が日を追うごとに難しくなっていきました。

既に相手の顔が誰であるか認識できない状態でしたが、運良く、私はその利用者様の息子様に風貌が似ていたのか、息子様の名前で呼ばれることが多くなりました。初めての経験でしたが、いかにこの利用者様に寄り添えるか考えました。きっと、その方も認知症を患ってから、混乱と不安の中で日々を過ごしておられたはず。自分は息子様のようなことはしてあげられないかもしれないけど、せめてデイのご利用中は、安心して過ごして頂けるように、息子様になりきってでも、できる支援をしたいと考えました。

そうする中で、元々はお茶目で、楽しいことが大好きな利用者様であったのでしょう、カラオケで歌われたり、ハロウィンのコスプレをされたり、と笑顔を見せて下さる瞬間が増えてきました。もちろん、帰宅願望や感情の起伏が収まることはありませんでしたが、私だけに見せて下さった、まるで小さい頃の息子様に向けるような優しい眼差しは、3年近く経った今でも忘れることができません。その一瞬の素敵な表情を見ることができ、私は介護業界で働くことの魅力を感じ、今日に至ります。(他にも、たくさんの一瞬の笑顔や悲しみの表情を見させて頂き、涙することもありました。現部署でも私から皆さんに元気を発信できるよう、努めております。)

アマル16番さんのエピソード

私は、利用者様の「ニヤッ」と笑う瞬間が大好きで、その一瞬を引き出すためにはどうしたらよいだろうと思いながら仕事をしています。

認知症の症状のある方はその時何をしたかという出来事は覚えて居なくても、何を感じたという感情は覚えて居ると言われています。
つまり、嫌なことが続けば「なんかわからんけどもこの場所は嫌だ。居たくない」となるし、良いことが続けば「よくわからんけど安心する」となり、私たちがどれだけその人に心地よい今を提供できたかで、その人の生活自体が変わってきます。

実際に私が知っている利用者様で、短期記憶もなくフロアに出てきては5分ごとに「トイレ!」と叫ばれる利用者様がいました。その方は落ち着きがなくレクリエーションなどをしていてもすぐに帰ろうとする方でした。しかし、何度かレクリエーション中にその方の得意なことや楽しかった思い出話をしてポジティブな言葉をかけると「ニヤッ」と得意そうに笑われ、レクリエーション中は全くトイレを気にしなくなり、笑顔で参加されるようになりました。

こういった経験から認知症の方、とくに短期記憶の出来ない方に一瞬でも「ニヤッ」と心から得意げで嬉しそうな表情や感情を引き出す瞬間を1つでも多く持ちたいと考えています。短期記憶が難しいからこそ、認知症状で忘れやすい人だからこそ、かける言葉や行動でその人にとっての今という一瞬を大切にしていきたいです。

次回は「挑戦」「閃き」をテーマにしたエピソードをご紹介する予定です。

ロータス・ガーデン3Fでの取り組み

ロータス・ガーデン3Fでは、『3Fをこんなフロアにしたい!』『こんな職場で働きたい!』『ご利用者にこんな事をして差し上げたい!』『3Fフロアで達成したい事!』等、3Fのビジョンについて、1人5枚の付箋に思いを書いて持ち寄り、「ビジョン掲示板」を作りました。
『達成!成功!』したら、横のボードにどんどん移していくという取り組みです。
まだ始まったばかりですが、これからどんどん『達成!成功!』が増えていくことでしょう。
楽しみですね!

 

ヴィラ杢園

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