DXの事例を学ぼう③ ~「積水ハウス」の事例~

まる

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皆様こんにちは。
システムチームのまるです。

早速本題ですが、今回は2018年度IT賞「特別賞」、「攻めのIT経営銘柄2019」などを受賞した、「積水ハウス株式会社」のDX事例をご紹介したいと思います。

おさらい DXとは

おさらいですが、DXとは「デジタルトランスフォーメーション」の略で、意味は

デジタル技術による業務やビジネスの変革

となります。

以前書いたブログでもう少し詳しく説明していますので、興味のある方はご覧ください。

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「積水ハウス」の事例

部門を超えて情報を一元化

積水ハウス株式会社は大阪市に本社を置く住宅メーカーで、従業員は関連会社を含めると2万5000名を超えています。会社のITを主導しいてるのは「IT業務部」です。
以前は各部門向けにITシステムを構築してきたため、システムもデータも部門ごとにバラバラに管理されていました。そのため、業務効率化やコストダウンのため、ある部門の業務を違う部門に移そうとしても、業務システムが各部門に紐づいてしまっているせいでそれができず、システムが業務を規定してしまっていました。

そこで「システムを一元化すれば、部門に制限されず業務を最適化できる」と考えて「邸情報プロジェクト」を企画し、中立な立場で全体を俯瞰できるIT業務部門がプロジェクトを主導することになりました。

「邸情報プロジェクト」による業務とITシステムの再構築は、総額89億円の大規模な投資プロジェクトとなり、IT投資としては積水ハウス過去最高の規模だったそうです。それでも2年めからは年間87億円の継続したコストダウンを実現し、コストをあっという間に回収しました。
また、システムを最新化するとともに、業務フローの自由度も高まる結果となりました。

iPad利用率100%を目標に

次に取り組んだのは、iPadとiPhoneの大規模導入でした。
他社では特定部門での導入事例が多いなか、積水ハウスではデバイスの全員配布と利用率100%を目標としました。事前検証のなかで、全社員が使うことで効果が最大化できると判断したからです。

当時は一部の営業担当者が個人で使っていただけでしたが、セキュリティなどの問題が起こることを懸念して、きっちりと仕組みを整えて、会社として導入することになりました。半年以内で数千台導入することになりましたが、どこで購入するのかすら決めていない状況だったため、急ピッチで発注先とレンタル先を決めなければならなかったそうです。数千台ともなるとAppleIDの登録や初期設定も大変で、結局IT業務部が設定を全て利用者の代わりに行い、利用者は箱から出して電源を入れればすぐ使えるようにしました。

積水ハウスでは現在、iPad約2万1000台、iPhone約2万5000台を支給しており、所持していないのは一部の内勤社員のみで、営業所での利用率は100%となりました。

200以上のアプリを内製

当時ベンダー(システム開発会社)からWebアプリの提案があったそうですが、iPad上では使いにくいなどの理由で、IT業務部が一から必要なツールを全てアプリ開発することにしました。PCアプリ専門のSEにiOSのアプリ開発を覚えてもらうなどして、内製したアプリは200を超えたそうです。

利用率100%を実現するためには、徹底した「利用者ファースト」が必要と考え、機能の選別や入力フォーム一つとっても、現場社員とSEで話し合いながら一つ一つ決めていきました。

iPad導入時に上層部が最も気にしていたセキュリティ面に関しては、デバイスの紛失を前提としたセキュリティ対策を考案しました。24時間受付のコールセンターを設定して、紛失したときにはリモートでiPhoneから操作できるようにしました。紛失を怖がって持ち歩かないという状況を回避して、どんどん使ってもらうことで、利用率はほぼ100%を達成したそうです。

現場の作業員は、iPadで直接業務システムに入り作業できるようになったことで、PCを経由する手間が省け、直行直帰が可能になり、月の残業も15時間程度減りました。また、現場監督が現場にいる時間も全業務のうち30%まで減っていましたが、iPadなどを利用して、PCを前提にした業務フローを取り払ったことで、50%まで上げることが出来ました。

まとめ

以上、「積水ハウス株式会社」のDX事例でした。

最近「戦略室ブログ」を一番古いものから少しづつ読んでいるのですが、あかねの歴史や、現在の事業推進室の前身である戦略室の当時の様子、事業推進室現メンバーの入職時の状況などを知ることができて面白いです。

その中でも、当時のシステム担当の法人内システム開発に関する記事を見ると、非常に感慨深いものがあります。このシステムは現在でも大きな不具合もなく運用されていますが、それはすごいことだと思いますし、開発当時は色々と大変だったと思います。ただ、このシステムも近々その歴史的な役割を終えることになります。

先達の仕事の苦労や成果を噛みしめながら、これからも現場で役立つシステムを作っていけるよう頑張りたいと思います。

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