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【施設長インタビュー】「小さな改善」が介護の仕事を面白くする秘訣! 施設長に聞いてみました

「日々小さな改善を続けることが、介護の仕事を面白くする秘訣」と語るのは、アマルネス・ガーデン(兵庫県尼崎市)で施設長を務める澤田和子さん。施設運営やスタッフ育成での自らの経験をもとに、仕事を面白くする考え方を聞きました。

 

プロフィール:澤田和子さん
兵庫県西宮市出身。大手介護事業者で有料老人ホーム長や人事採用業務を担った後、社会福祉法人あかねへ入職。現在はアマルネス・ガーデンの施設長を務める。趣味は、シーカヤックを漕ぐこと。

※2022年4月より、ロータス・ガーデンの施設長を務める

 

介護の仕事を面白くする秘訣

仕事が同じことの繰り返しに思えてくる錯覚

介護業界に長く携わる中で、「介護の仕事は、慣れると同じことの繰り返しに思えてくる」という話をよく耳にします。特に、2~3年ほど同じ現場で働いている人からそんな声を聞きますね。しかし、私は決してそんなことはないと思っています。仕事のやり方を工夫することで、解消できるんです。

 

“こうすると上手くいくのでは?”をたくさん試す

例えば、ベッドのシーツが濡れることが続いている事象があったとして、「パッドのサイズを大きくしてみる」「1時間早く交換に行ってみる」など、いろんな工夫をすることができます。“こうすると上手くいくのでは?”ということを自分で試してみると、仕事が楽しくなりますよ。自分で考えたことが上手くいったときは、達成感を感じますよね。反対に、何も考えずに目の前の仕事をこなすだけになると、仕事に飽きを感じてしまいます。

 

PDCAサイクルを回そう

介護は、PDCAサイクルを回す仕事だと思うんです。ケアプランをもとに、日々の介護業務を改善し続ける。そして、お客様にさらに満足していただく。そのサイクルを一緒に働くチームで回すことが、私たちがやるべき仕事です。

※PDCAサイクル:達成したい目標に対して、計画を練り、実行・反省・改善することで、目標に近づいていく考え方。考えたことをやってみるだけでなく、結果を振り返り・反省することで次への改善につなげる。

 

 

「介護の仕事は面白い」と思う人を増やしたい

アマルネス・ガーデンの施設長として奮闘中

私が施設長を務めるアマルネス・ガーデンは、特別養護老人ホーム、ショートステイ、デイケア、クリニック、訪問看護を運営しております。

クリニックの併設や訪問看護事業など、医療スタッフとの連携が密なのが特長的です。また、弊社が運営するあかね農園の野菜ジュースや運動量が豊富なデイケアプログラムなど、免疫力向上を重視しています。

現在約140名のスタッフが働いておりますが、そのスタッフたちに介護の仕事の面白さをもっと感じてほしいと思いながら、日々奮闘中です。

 

PDCAサイクルを回すのを教えることが、自分の仕事

最初に話した「介護の仕事は、慣れると同じことの繰り返しに思えてくる」は、本人に問題があるわけではないです。経験を積んだ先輩や上司が、しっかり教えてあげれていないことに原因があると思います。

だからこそ、PDCAサイクルを回す習慣を身につけてもらうフォローが、施設長である私の大きな仕事だと考えています。もっと介護の仕事の面白さを知ってほしい。

もちろん、現場では日々たくさんの改善が行われています。でも、仕組みレベルの改善がまだ少ないです。一発で良くなる魔法はないと思うので、地道に現場のスタッフと取り組んでいきたいですね。私の野心は、そこにあります!

 

 

ありがとうを一番言っていただける仕事

介護の仕事の魅力は、改善を重ねることでお客様により喜んでいただけること、その達成感にあると思います。あと、こんなに“ありがとう”を言っていただける仕事はほかにないと思うんですよ。一番言っていただける仕事じゃないかな。これからも「介護の仕事は面白い」と思う人を増やしていけるよう、がんばっていきたいと思います。

 

 

施設紹介:アマルネス・ガーデン
兵庫県尼崎市所在。2013年設立。主な事業内容は、特別養護老人ホーム、ショートステイ、デイケア、クリニック、訪問看護。コンセプトは、“医療と介護の連携”と“免疫力向上”。
https://e-akane.com/amarenaiss/