飲食店で注文を間違えられても笑顔でいられますか?

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ヴィラ杢園

こんにちは、クリエイティブチームのかずおです。

突然ですが、私こう見えてけっこう気が短い方なんです。

外食したときに店員さんの対応が悪かったり、長時間待たされたりするとすっごくイライラするんですよ。

その上で注文を間違えて料理を持ってこられたりすると、思いっきり不機嫌な顔で「いや、それ頼んでないですけどっ!」って言ったり、それでも我慢できなければ「じゃあもういいですっ」って言って帰ってしまうこともあります。

あとあんまりにも対応が酷いんで食事の帰りの電車内で食べログにクレームっぽいことを書き込んだこともあります(後日食べログの審査で消されたけど!)。

みなさんはどうですか?

例えばラーメンを食べに行って

うどんが出てきたとしたら

「じゃあうどん食べよっか」

と、果たして思えるでしょうか?

採用情報|社会福祉法人あかね

注文をまちがえる料理店

TVや新聞をはじめ、さまざまなメディアに取り上げられているのでご存知の方も多いかと思いますが、「注文をまちがえる料理店」というプロジェクトが話題ですね。

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「注文をまちがえる料理店」は、その名の通り、オーダーや配膳を時々まちがえてしまうレストランです。なぜなら、ホールで働くスタッフはみんな認知症の方々だからです。

http://www.mistakenorders.com/

「注文をまちがえる料理店」は2017年にはじまり、2018年5月には一般社団法人化され、介護マンガ「ヘルプマン」では漫画化もされちゃってます!

【祝!「注文をまちがえる料理店」マンガ化!】週刊朝日で連載中の介護マンガ「ヘルプマン」(作・絵…

注文をまちがえる料理店さんの投稿 2018年11月16日金曜日

つい先日は兵庫県の西宮でも「注文をまちがえるケーキカフェ」が開催されていたようです(自宅のすぐ近くだったのに全然知らんかった~)。

「注文どおりの料理が来てあたりまえ」という期待があるから、間違えられたときに怒ったりイライラしたりするわけで、はじめから「まちがえる」と言ってるんだから怒る理由がないですよね。

「まちがえる」がコンテンツになっちゃってるわけですね。すごいな~。

介護職 関わりすぎ問題

サイトや映像を見てみると、素敵なプロジェクトであることは一目瞭然なんですが、こういったことを実現させるのって並大抵のことじゃないはず。

で、何が大変そうなのか考えてみると、お店の準備や集客などはもちろんですが、何より認知症の方がスタッフとして働くとなると、あんなトラブルやこんなトラブルが起こるんじゃないかという心配が一番かなと思います。

だから、いろんな対策を立てておかないといけないよなぁ。やっぱり大変だろうなぁ。なんて思ってしまうわけです。

ところがですよ、みんなの介護ニュースの今年1月10日の記事に、注文をまちがえる料理店の代表を務める和田行男さんという方のこんな話が出てきます。

介護職って、過剰にかかわるんです。

全然見極めなくかかわっちゃう。

僕は介護職員さんたちにそのことを理解してもらいたいなと思って、一番最後は強制的にそういう職員さんたちに「かかわらないでこっちにいてくれ」と一切そこに寄りつかないようにさせたんです。

そうするとどんなことが起こったかっていうと、とらやさんのスタッフと、認知症の状態にあるスタッフとして来てくださった方々だけでカフェが回ったんです。

つまり、介護職はいらないということ。

僕らは認知症の方が何かしでかすんじゃないかと思って、先回りしていろんな手を打とうとするけれども、実はそれってとても失礼なことなんですね。

https://www.minnanokaigo.com/news/wada/no1/

介護士って要介護者を助けることが仕事じゃないですか。

「介護」っていう文字だって「介(たすける)」「護(まもる)」って意味だし。

だから先回りしてリスクヘッジするのって全然間違ってないし、当然のことなんじゃないかって思うんですけど、それが不要だったり、むしろ「失礼」にあたるという考えってなかなか出てこないと思います。

きっとこういうプロジェクトを実施したからこその視点ですよね。

自立支援介護にも関わる考え方なんじゃないでしょうか。

注文をまちがえる料理店のその先

今現在の「注文をまちがえる料理店」は、そこで働く人が認知症であることが話題を呼んでいるわけです。

でも最終的には「注文をまちがえる」の部分が消えて、ただの「料理店」になること。つまり「認知症の人がはたらいていることがなんら特別ではない社会」になることが、この企画の終着点なんじゃないでしょうか。

もっと言うと、認知症でなくても誰だって間違いや勘違いはあるわけですよね。

料理が出てくるのがちょっと遅くてもいいじゃないですか。

注文と違う料理が来ても、そんなに目くじら立てて怒らなくてもいいじゃないですか。

そんなときに、みんなが笑顔で受け入れるような、そんな寛容な社会になったほうが、楽しく暮らしていけるんじゃないですかね。

というわけで、一緒にもう一回考えてみませんか。

ラーメン食べに行って

30分ぐらい待たされて

うどんが出てきたとしたら

「じゃあうどん食べよっか」

と、思えますか?

今の私なら、口には出さずとも心の中でこう叫ぶと思いますよ。

「すっかりラーメンの口になっとるんじゃーーーい!!」と。(短気でスミマセン)

さいごに

ちなみに「注文をまちがえる料理店」ってタイトルは宮沢賢治の名作「注文の多い料理店」のオマージュですよね。

「注文の多い料理店」は青空文庫で無料で読めますよ~

 

ヴィラ杢園

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