THE BEST BITE
最高の一口
「最高の一口」は終末期の高齢者1人1人が食べたいと望むものを、オーダーメイドで食べられる状態に調理し、提供するプロジェクトです。
終末期にさしかかると高齢者の嚥下機能は著しく低下し、段々と食べられるものや形態が制限されていくことになります。一方で高齢者のみなさまを見守るご家族は「もう一度大好きな食事を食べさせてあげたい」という思いを抱くものです。
そして、この思いは日々高齢者の生活を支えるスタッフも、同じように抱くものでもあります。そこで私たちは「食事」の重要性に注目し、終末期の高齢者が食事をとることによって、もう一度元気を取り戻せるような食事を作りたいと考えました。
結果として社会福祉法人あかねでは「最高の一口」というプロジェクトをスタートし、これまでに様々なアレンジメニューを作成してきました。
「寿司」、「エビフライとハンバーグの大人のお子様ランチ」、「焼肉御膳」などを、「歯を使わず噛み切れる状態にして」、「桜の木の下で」といった形で、個人の嚥下状態や提供するシチュエーションにも配慮し、用意するのです。
高齢者とご家族が抱く「もう一度おいしい食事を」という思いに応えることに全力を注いできたことで、普段は自力で食事を食べられない方が自分の手で食べ物を口に運んだり、食事をしたその日から活動的になったりという変化を目撃してきました。
食事は高齢者のみなさまにとって、日々の活力を得る大切なエネルギー源です。
介護士と看護師、そして管理栄養士が強力に連携することで、「食事」のもつ力を最大化し、高齢者とご家族の思いに応えられると私たちは信じています。これからもお客様1人1人に向き合い、その希望を実現するため、妥協することなく全力を尽くします。