欧米にはなぜ寝たきり老人がいないのか?
戦略室
2018/8/3 スタッフのつぶやき
『欧米にはなぜ
寝たきり老人がいないのか』
2ヶ月ほど前に書かれた記事ですが
コメント欄に今だ多く書き込みがあり
様々な皆さんのご意見に
思わず読みふけってしまいました。
スウェーデンのカロリンスカ大学病院で、タクマン先生と一緒に(左から筆者、通訳の原さん、タクマン先生、家内) ヨーロッパの福祉大国であるデンマークやスウェーデンには、いわゆる寝たきり老人はいないと、どの福祉関係の本にも書かれています。他
今こそ考えよう 高齢者の終末期医療
~yomiDr./ヨミドクター(読売新聞)~より
記事には、海外と日本の
死に対する考え方の違いを
紹介していました。
「がんなどで終末期を迎えたら
口から食べられなくなるのは当たり前で
胃ろうや点滴などの
人工栄養で延命を図ることは
非倫理的であると
国民みんなが
認識している
(スウェーデン)」
<胃ろう>・・腹部に開けた穴を介して
胃に直接、人口栄養を送り込む方法
1979年 アメリカではじまった胃ろう。
局所麻酔による
10分程度の処置で出来るため
世界的に導入が拡大。
日本でも2000年頃から
在宅介護の増加と共に普及したそうな。。
延命治療に
賛成か・反対か
記事のコメント欄にあるよう
「考え方は人それぞれ」
胃ろうまでして延命措置を施した事が
本人や家族の幸せなのかと
疑問視されるケースもありますが
それは他人がとやかく
言うことではありません。。
なので、先ほど書いた
スウェーデンでの考え
国民みんなが「非倫理的だ」と
認識している。
というのは
個人的に衝撃的でした。
この記事を読んだ後
約6年前に亡くなった祖父のことを
思い出しました。
お酒・暴力で暴れ倒していた祖父が
脳梗塞で倒れたのを機に
病院へ入院。
その後、認知症は進み
退院時期が近づくも
実家に連れて帰るわけにもいかず
(面倒見れない)
病院のソーシャルワーカーに相談。
その結果、すぐに入所できる
というのもあって
総合病院の精神科を
紹介されました。
今、調べた言葉を引用すると
そこは閉鎖病棟。
※出入り口が常時施錠され
入院患者や面会者が自由に出入りできない
病院といえど
私が初めて目にした介護現場。
色んな気持ちを込めて
正直に答えますが
それは本当に衝撃なものでした。。
話が、それましたが(*゜ェ゜*)ノ
その病棟で、1年が経とうとした時。
祖父が危篤状態であると
連絡を受け
病院へ駆けつけました。
この時、キーパーソンであった私に
お医者さんは
「万が一の時、延命治療を
受けますか?」
と、尋ねました。
この時の状況を
よく覚えていないのですが
「いえ・・結構です。」
と、あっさり答えたことだけは
覚えています。
片道4時間近くかかる病院。
病室にも行くことが出来ず
鉄の柵がはりつく待合室での面会。
祖父がまだ自宅に居る時
散々面倒をみてきた祖母や
当時まだ幼かった妹に
これ以上こんな生活を
続けさせるわけにはいかなかった。
どこまで続くか分からない
「延命治療」という言葉に
これからまだ先が長いであろう
祖父以外の生活を優先して考えることが
精一杯でした。
特に何の決断をする間もなく
祖父は亡くなりました。
・
・
今こうやってあの時のことを
思い出しても
医師にした返答に、悔はありません。
遅かれ早かれ
誰しもが出くわす家族の死。
1分1秒でも長く生かしたいと思うか、
自分たちの都合で、延命を望まないか。。
色々な理由があっていいと
個人的には思います。
あ。。なんか暗い?w