【3分でわかる?】科学的介護とデータベース「LIFE(ライフ)」

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皆様こんにちは。
システム担当のまるです。

最近のニュースで「PPAP全面禁止」が話題になりました。
「PPAP」といえば、ピコ太郎さんの「ペンパイナッポーアッポーペン」を思い浮かべてしまいますが、もちろん違います。

ここで言う「PPAP」とは、ファイルをパスワード付きZIPファイル(圧縮ファイル)にしてメールで送り、さらにパスワードを別のメールで送信することを指します。(私も最初はピコ太郎さんのほうだと思っていましたが・・・)

ちなみに、
Password付きZIP暗号ファイルを送ります
Password送ります
Aん号化(暗号化)
Protocol(手順のこと)
の略だそうです(少し無理がありますね・・・)

私も他社とのやり取りではよく使っていましたが、禁止の一番の理由は、ファイルが暗号化されているため、コンピュータウィルスを検知できないことのようです。

では、これからはどうやってファイルをやり取りすればいいのかというと、「ファイル転送できるクラウドサービスを利用する」が有力です。(例えば「DropBox」、「OneDrive」、「Googleドライブ」、「iCloud Drive」など)

以前はクラウド上にデータを保存することを敬遠する企業も多かったのですが、「クラウドファースト」という言葉があるように、最近はクラウドの利用を第一に検討するようになりました。時代の流れを感じますね。

さて、本題ですが、今回は科学的介護の基盤としての役割が期待されている、介護情報システム「LIFE(ライフ)」について、簡単にご紹介したいと思います。

採用情報|社会福祉法人あかね

科学的介護とは(30秒)

介護サービスには様々な種類があり、それを提供する事業所も数多く存在します。
その中から自分に合ったサービスや事業所を選ぶには、判断材料が必要です。

医療業界では、多数の症例や臨床結果を記録、分析した結果を業界全体で共有して、「エビデンス(客観的事実に基づいた根拠、理由)」として患者に示します。

介護業界においても、「xxのようなケースでは、このケアが効果的」といったエビデンスを集め、客観的根拠をもって利用者に提示できることが必要になります。
これを「科学的介護」といいます。

「LIFE(ライフ)」とは(1分15秒)

「LIFE(ライフ)」とは、厚生労働省が提供するサービスで、「科学的介護」の実践のために介護サービスにおけるエビデンスを集めて情報を蓄積し、それを分析するためのデータベースの総称です。
Long-term care Information system For Evidence)

「LIFE(ライフ)」は総称で、具体的には次の2種類のデータベースで構成されています。

・「CHASE(チェイス)」
利用者の状態やケア内容などに関するデータベース。厚生労働省の専用サイトからエビデンスを提出でき、フィードバックも受けることができる。2021年4月の介護報酬改定では情報提供や活用を要件とする加算も新設される。
Care HeAlth Status Events)

・「VISIT(ビジット)」
リハビリテーションに関するデータベース。リハビリテーション計画書などの情報が主で、データを提出している事業所には「リハビリテーションマネジメント加算」が設けられている。
(monitoring & eValuation for rehabIlitation ServIces for long-Term care)

「LIFE(ライフ)」の役割(1分15秒)

・利用者が適切な介護を選択できる
科学的な介護が提示されるようになると、利用者は自分自身がどのようなケアを受けることが望ましいのかを根拠を持って知ることができます。そのケアを実践できる介護サービスを利用者自身が選択し、自らが望む能力の獲得や望む生き方ができるようになると期待されています。

・ケアの質向上
「このサービスを〇日利用した結果、こうなった」というようなエビデンスが蓄積していくことによってそのサービスがどう適正だったのか、または適正ではなかったのかなどの裏付けをとることができます。それらを研究して介護の現場にフィードバックすることで根拠に基づいた介護もできるようになります。

・業務効率化
現在介護事業所ごとに行われている情報管理や介護サービスを行う上でのルールなども、ある程度統一化されていきます。これまでは現場によって違っていた対応にガイドラインができることによって業務が効率化されれば、人員不足の解消も期待できます。

まとめ

以上、科学的介護情報システム「LIFE(ライフ)」のご紹介でした。
ITCを活用した介護品質の向上や現場の事務負担軽減は、喫緊の課題になっています。
今年は新業務システム「あかネット」の稼働開始など、あかねにとっても変化の多い年になります。「2025年の崖」を超えらえるよう、職員のみなさんと一緒に頑張りたいと思います!

 

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