2019/3/12
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みなさんこんにちは、システムチーム小杉です。先日無事に、今年最大のイベントであるレクフェス2016が大団円に幕を閉じましたが、私が社会福祉法人あかねに入社して初めて参加したC1グランプリと同じ位、見ていて感動したイベントでした。参加してくださった全ての方に感謝致します。
さて、当日レクフェス2016の会場にお越しいただいた方には大変好評いただきました、わたくしシステムチーム小杉とクリエイティブチームソルの力作であります【デロリアン】、本日はあのデロリアンのできるまでををご紹介したいと思います。
事の始まりはレクフェスが開催されることとなった後の管理本部定例会議での事。どんなテーマで、どんなサプライズをするのか?激しく論議された末に出された答えが【バック・トゥ・ザ・フューチャー】ネタでいこうということ。当然キャラ設定から小道具まで細部に妥協無く拘るのが我らが経営管理本部なのですが、最大の問題がキーアイテムである【デロリアン】をどうするか?ということでした。
この難題に名乗りを上げたのが小杉とソルだったのですが、デロリアンが完成するまでには色々な苦難がありました。まず、ベースはどうするか?この問題は姫路にてシニア用の電動カートを専門に取り扱う【シニアカーラボ】という会社に協力を求めたところ快諾いただき、電動カートを貸していただけることになりました。
こちらが今回お借りした電動カート。このシニアカー、私も運転してみましたが乗り心地もよく、操作も簡単で足の不自由な方でもこれがあればぐっと活動範囲も広がると思います。写真はすでにフロント周りの外装をデロリアン作成のために外した状態です。
その後ソルと二人で色々な意見を出し合った結果、この電動カートに木で枠組みを組んで、その上に段ボールでボディーを形成していこうということになりました。最大のポイントは、電動カートには直接加工をせずに、すぐ元に戻せる様にする事。それと運搬を考慮してボディーを車体と簡単に分離できるようにする事でした。まず24mm×24mmの角材で枠組みを組むのですが、そのままでは強度が出せない為、至る所を金属のパーツで接合していきます。これによって細い角材でもしっかりとした強度を出すことができます。
一晩屋外で風に当てて完全に乾燥させた後は塗装工程に入っていきます。塗装には嫌な匂いがしない水性塗料を選択。まずはデロリアンのベース色のシルバーに塗っていきます。その後乾燥させてからもう一度塗るという実際の車顔負けの2度塗りを実施。この辺りは車好きの隠れた拘りですかね。
その後、マスキング(養生)しボディーへのライン入れや塗り分けを行っていきます。この辺りも本当の車にラインを入れるときとほぼ同じ工程です。ポイントは完全に塗料が乾くか乾かないかのタイミングでマスキングテープを剥がすこと。
ソルがボディーを塗り分けている間に私はリアのトランク部にあるダクトを作成していきます。これはバックトゥーザフューチャーに登場するデロリアンに無くてはならないアイコン部分の一つで、できるだけリアルに再現することを目指した部分でもあります。
だいぶんそれらしくなってきましたね。しかしココまででやっと折り返し地点を過ぎた位で、完成まではまだまだ遠い道のりです。
この形になったのが作成を始めてから13日目の夜。日中は私もソルも自分の通常の業務をこなしつつ、業後に作業をおこなうので毎日気が付けば夜10時、11時は当たり前。終電がなくなったこともありました。でもこういう作業をしている時って無心になれるので不思議と疲れとか感じないんですよね。
作業開始から14日目、最後にして最大の難関作業に取り掛かります。当初からこのデロリアンを制作するに当たり、舞台から離れた観客席からも目立つように電飾を施したいと思っていました。ただ、大きな光を発生させる場合、気をつけないといけないのが発熱量です。特に今回は木と紙でボディーを作成したので発熱量の多い電球などの使用は厳禁です。そこで遠くからでも視認性がよく、熱もほとんど出さないLEDを選択しました。ただ電気回路について学んだのは遠い昔で当時はLEDなんてものもありませんでした。そこで大阪は日本橋にある共立電子という電子部品の専門店で専門家にアドバイスをもらいながらパーツを購入。試行錯誤の末になんとか回路を組上げました。LEDは12Vで駆動するので1.5Vの単一電池を直列に8本繋げて12Vの電源を確保。そして単に光らせるだけでは面白くないので色々な発光パターンをコントロールできるようにコントローラーを回路部に組み込みました。
コメント
物を作る時は、産みの苦しみ、、。
でも、ワクワクしながら作りますよね〜。
出来上がった時の充実感と満足感で、
苦しみは吹き飛びます。
デロリアンも、生まれるまで大変だったんですね。
お疲れ様でした。
コメントありがとうございます。
また、レクラボへのご参加ありがとうございました。
次回もご参加いただいた皆様に楽しんでいただけるような物が造れるように
日々精進していきたいと思っておりますので、今後とも宜しくお願いいたします。