2016/6/10
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こんにちは、クリエイティブチームのかずおです。
いきなりですがクイズです!
デデン!
問題:料理をいい感じに撮影するためにいちばん重要なことは次のうちどれ?
①構図
②カメラやレンズの性能
③光の当たり方や向き
いかがですか?
どれも要素のひとつにはなりますが……
答えはダントツで……③(だと私は思ってます)
というわけで、光の当たり方でどれだけ違いが出るか撮り比べしてみました。
▼正面から
▼斜めから
▼メインのアップ
今回はライティングを試すということで、撮影の条件は以下の条件で揃えました。
ちなみに被写体は本日の私の昼食。
社会福祉法人あかねの本社では、シニア賃貸マンション ヴィラ グラスセゾンの厨房でつくられた出来たての食事を、社員価格380円で頂くことができます。
それでは1つずつ見てみましょう。
いかがでしょうか。①~④の4つの写真を比較するとこれがいちばん“美味しくなさそう”に見えるんじゃないでしょうか?
でも普通に料理写真を撮ったらこんな写真になりがちだと思います。
↓こちらはこんな風に撮影しました。
ポイントは窓を背にして順光で撮影したこと。
順光で撮ると料理にハイライトや陰影がつきにくく、質感がわかりにくい=美味しそうに見えないんですよね。
補正で明るくはできますが、撮影時に撮れていない質感は補正では補えません。
また、室内の電球色の照明もついているので、色が混ざっちゃって補正しにくい写真になっています。
いかがですか?①と比べるとだいぶマシに感じますが、お皿やお盆に映る照明の反射がガチャガチャうるさく感じ、料理に集中できません。
これも普通に撮ったらこんな感じになるな~って感じの写真ですね。
↓こちらはこんな風に撮影しました。
パッと見では最悪のこの環境(笑)。ほぼ室内の蛍光灯だけ当たっているようなライティングで、お盆やお皿に写っているのはその蛍光灯の反射です。
でも①よりマシっぽく撮れたのは意外でした。
いかがでしょうか。やや青っぽくなってしまったので美味しそうかと言われると疑問ですが、①②と比べると雰囲気のある写真になっていませんか?なんとなく朝食っぽい。
↓こちらはこんな風に撮影しました。
①同じ場所ですが、向きを変えて逆光で撮影。室内の照明はOFFにしています。
ブラインドやその隙間から覗く木が味噌汁に反射しているのが気になりますが、素材としてはアリと言えるレベルじゃないでしょうか。
料理写真の基本は逆光、または半逆光で撮ること!そうすることで料理にハイライトや陰影がつく=質感が出て美味しそうに見えるということなんですね。例外はありますがこれが基本だと覚えておくと良いですね。
↓こちらはこんな風に撮影しました。
窓からの光も取り入れつつ、料理上面に照明(ソフトボックス)を配置しました。
魚の表面や味噌汁の反射がきれいに出ているのと、③と比較して色が鮮やかに出ています。
本当に最小限のセッティングですが、①や②と比べると格段に“いい感じ”に見えませんか?
今回iPhoneの画角を「×2」に設定しました。つまり少し望遠気味(iPhone11では元が広角なので×2で標準程度)にしたんですが、プロの料理写真を見るとほとんどが標準~中望遠と言われる画角で撮影されています。
広角で撮るとパース(遠近感)がつきすぎて
といった弊害があるようです。
iPhoneの「×1」
iPhoneの「×2」
というわけでライティングの違いでどれだけ違いが出るか撮り比べてみましたがいかがでしたでしょうか。料理写真はライティングが大事!という私の思いは伝わったでしょうか?
そうは言っても外食時なんかは照明を設置するわけにも窓際に移動するわけにもいかないので、そんなときは諦めるしかないですけどねー。
最後まで読んでもらってなんですが、私の記事よりこちらがとてもわかりやすくて参考になりますのでちゃんと知りたい方はこちらをどうぞー。