NEWS

【園長インタビュー】保育士として大切な素養とは? 星児園 七夕の園長に聞いてみました

「ピアノを弾くのが苦手でも大丈夫。保育士として大事なことは、表現力。」とお話されるのは、星児園 七夕(兵庫県川辺郡猪名川町)で園長を務める椎野正明さん。保育士として求める素養や星児園 七夕の特長について聞きました。

 

プロフィール:椎野正明さん
兵庫県神戸市出身。新卒で社会福祉法人あかねに入職し、約20年保育士として星児園 七夕に携わる。現在は、園長を務める。子どもたちを笑顔にするため、いつもと違ったパーマの髪型にチャレンジ中。

 

4/13更新! インタビュー動画を公開しました!

 

 

以下、インタビュー記事となります。椎野園長が考える保育士として大切な表現力や、雰囲気の良い職場づくりのポイントなどをインタビューしています。

 

保育士として大切な素養とは

星児園 七夕では、積極的に採用活動を行っております。その活動の中で、保育士志望の学生や若い保育士さんから、「私、ピアノが苦手なんです。」という悩みをよく聞きます。確かに保育中にピアノを弾く機会はありますが、練習でカバーできますし、そこに不安を持たなくても大丈夫だと思います。保育士として大事なのは、表現力です。

例えば、子どもに「〇〇を一緒に作ろう」と声かけするときでも、先生の表情や声のトーンで印象が大きく変わります。先生の表現が楽しそうなトーンであれば、子どもも「今からどんな楽しいことをするのかな!」とわくわくするじゃないですか。逆に、先生の表現が暗めだと、子どもも暗めの反応になってしまいます。子どもたちに楽しい気持ちでいろんな経験をさせることが、私たちの仕事であり、そのためには先生の表現力は不可欠です。

だからこそ、豊かに表現できる人、特にすてきな笑顔を出せる人と一緒に働きたいと思いますね。

 

 

星児園 七夕の特長について

私が園長を務める星児園 七夕は、他の保育園と大きく違う点が2つあります。

1つ目は、すぐ隣に高齢者福祉施設(幣法人運営「天河草子」)があり、高齢者との交流が盛んであること。一緒にラジオ体操をしたり、ひなたぼっこをしたり、高齢者と活動する機会が多いです。それによって、子どもたちにとっても良い影響があるんですよ。

例えば、七夕に通う子どもたちは、車椅子に乗っている高齢者を見ると、「何かお手伝いをしよう」という気持ちになるようです。子どもながらに自然と手を差し伸べるといった、人に対するやさしさが芽生えるようですね。

もう1つの特長は、保育園名「七夕」にも関連しますが、星座の学習があることです。単に星座の名前を覚えるというよりも、星の数を数えたり、星座名に使われているカタカナを読んだり、星座を使って数え方や読み方を勉強します。

保護者からの反応も良く、「一緒に星空観察してます。」といった声をよくいただきます。親子同士のコミュニケーションにもつながっているようですね。

 

 

先生間の情報共有が肝。情報共有しやすい職場づくり

七夕には、10年、20年と長く勤められている保育士さんが多いです。保護者からも、「保育士としてベテランで、七夕のことを長く知っている方が多くて安心です。」とよく言っていただきます。

職場の雰囲気ですが、先生同士でおしゃべりしやすい空気づくりは大切にしています。保育士の仕事は情報共有が大事だと、私は思います。

例えば、「今日、〇〇ちゃん元気なかったんです。」とか、小さな事柄でも情報発信することが重要。周りに発信すれば、違う先生から「〇〇ちゃん、昨日熱があったらしいよ。」という情報を教えてもらえたりします。そうすれば、その子に「昨日、熱があったの? 大丈夫?」という声かけをできますし、保護者にも「今日は元気でしたよ」とお伝えできます。細かいコミュニケーションですが、しっかり情報伝達できると上手く信頼関係を築けますね。

だからこそ、みんなでよくしゃべること。どんな小さいことでもいいので、今日の出来事や気づいたことを話すことが大切だと思っています。事務所内では、みんなよくおしゃべりしてますね(笑)。

 

 

最後に、椎野園長の夢

私は、七夕で働き始めて約20年になります。来年、自分が担当した卒園生が20歳を迎え、今の私の夢は、ここの卒園生とお酒をかわすこと。思い出話がしたいですね。こういうことを考えられるのも、保育士の仕事を続けていて良かった点かなと思います。

 

 

施設紹介:星児園 七夕(ほしのこえん たなばた)
兵庫県川辺郡猪名川町。2000年設立。生後6ヵ月から就学前のお子様を対象とした認可保育園。隣接する高齢者福祉施設のご利用者様との交流や、星座の学習が特長的。

https://e-akane.com/tanabata/