高齢化社会や認知症というテーマを手描きアニメーションで描いた映画「しわ」
戦略室
2018/6/8 スタッフのつぶやき
2~3年に1回。
映画館に行くか
行かないかの
私ですが
ちょっと気になるものを見つけました。
6月22日より
東京「新宿バルト9」から
全国順次公開される
『しわ』
原作は、スペインの漫画家が描いた『皺』を
同じくスペインの
若き実力派アニメーターで
日本のアニメーションから多くを
学んだと語る
イグナシオ・フェレーラス監督が
長編アニメーション化した作品。
彼は元々
「アルプスの少女ハイジ」や
「ルパン三世」など
数々の名作を手掛けた
スタジオジブリ 高畑 勲 監督の
ファンだったという縁もあって
今回の配給は
決めたのだとか。
この作品は
スペインで公開されるや
社会的に大きな反響を呼び
スペインのアカデミー賞と呼ばれる
数々の賞を受賞しています。
(あらすじ)
以下、ニコニコニュースより引用
*―*―*―*―*―*―*
かつて銀行に勤めていたエミリオは
認知症の症状が見られるようになり
養護老人施設へと預けられる。
同室のミゲルは、お金にうるさく
抜け目がない。
食事の時のテーブルには
面会に来る孫のために
バターや紅茶を貯めている女性
アントニアや
アルツハイマーの夫モデストの世話を焼く
妻ドローレスらがいる。
施設には様々な行動をとり
様々な思い出を持つ老人達が
日々の暮らしを送っている。
そして重症の老人は2階の部屋へと
入れられることがわかる。
エミリオはある日
モデストと薬を間違えられたことで
自分もアルツハイマーである
ことに気づいてしまう。
ショックで症状が進行したエミリオは
2階へ送られる日も遠くない。
そんなエミリオのことを思い
ついにミゲルはある行動に出るのだった・・
*―*―*―*―*―*―*
テーマは
高齢化時代を迎え社会問題としても
クローズアップされている
『認知症』について。
その時、どうやって
「老い」や「認知症」と向き合えばよいのか。
本当に必要なのは
「家族」か「友達」か・・
そんな重いテーマを
温かな手描きアニメーションの手法で
コミカルにさりげなく描き出しています。
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そんな本作に対し、高畑監督は
「『しわ』という作品で
アニメーション映画の持つ可能性が
またひとつ広がった、
とわたしは思っています。
元になっているコミックスが
まずそうなのですが
この映画は、
誰もが無関心ではいられないが
そのくせ、できれば目をそらせていたい
老後の重いテーマを
勇気をもって扱っています。
わたしはひとりの老人として
人間として、そして
一アニメーション従事者として
映画『しわ』に心から敬意を表します」と
賛辞を送っています。
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2~3年に1回の、その1回が
今キテますヽ(* `ω゚)ノ