【読書の秋】人に本をおすすめされても読まない私がおすすめする本

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みなさん、こんにちは! 広報の森山です。

どうにかなりそうな夏の猛暑もいつの間にか過ぎ去り、すっかり秋ですね。

秋といえば、読書の秋。みなさんは、本を読まれていますか?

私は…最近めっきり読みません。

特に、人におすすめされた本は、ほとんど読まない私。

先日も大佐から、

「森山~。この本貸してあげるから、読んで要約して内容教えて~」

「大佐、イエッサ!!」

と元気の良い返事?で本を受け取ったものの、まだ1ページも読んでおらず、早1ヵ月。

以前に同じようにおすすめいただいた本も、引き出しロッカーの中にすやすや眠っている始末。

人におすすめされた本は、なぜ読む気がなかなか起きないのでしょうか。(大佐、すみません)

それはさておき、自分で言うのもあれですが、昔は結構な読書家でした。20代前半にがーっと読み漁り、ジャンル問わず、累計300~400冊は読みました。

今回は、その中から、おすすめ本をご紹介します。人に本をおすすめされても読まないですが、自分ではおすすめしたくなるのです!

(最近は、2~3ページ読めば、すぐにスマホを開いちゃうくらい注意散漫です。スマホ恐ろしい…)

ヴィラ杢園

『自分の仕事をつくる』 西村 佳哲

働き方研究家である著者が、生き生きと働いている人のもとを色々訪ね、インタビューを行い、「仕事の面白みとは何か?」を考察した取材記。「今の働き方で本当に良いのか?」「もっと自分に合った仕事があるのでは?」と、自分の仕事にもやもやを感じている人におすすめしたい本です。

生き生きと働いている人は、何か普遍的で共通の何かがあるのでは、という著者の疑問から始まった働き方探検。この本のすごいところは、人が仕事を通じて得られる喜びや面白みを、生々しく生き生きとした言葉で語っているところ。

読めば、著者の言葉に共鳴して、自分の中でもやもやとしていた疑問や気持ちが、すっと解きほぐれていくと思います。(良い言葉は、自分の感情や欲望を、明瞭に浮かび上がらせます)

自分の仕事をつくる (ちくま文庫) | 西村 佳哲 |本 | 通販 | Amazon

『入社1年目の教科書』岩佐 大輔

社会人1年目向けに、ライフネット生命の創業者が書いた、仕事のやり方やスタンスを説いた本。色んな企業が新入社員に課題図書として配っているくらい、良質な本です。

「入社1年目」とタイトルがついているのですが、個人的には、仕事に慣れてきて、さらにレベルアップしたい新卒入社2~3年目ぐらいの社会人におすすめ。2~3年目になると、自分の仕事の全体像がわかり、働くということがどういうことかわかってきます。そんな時に、自分の仕事ぶりを振り返り・反省しながら、改善していくのにバッチリな本です。

入社1年目向けと思って、ナメてはいけません。中堅社会人が読んでも、グサグサささる内容が多いですので、ぜひ読んでください!(言われてみると、そんな当たり前のことできてないわーってなるはずです!)

『仮説思考』内田 和成

経営コンサルタントの方が書かれており、結構堅い本なのですが、なかなかおすすめです。

「仮説思考」というタイトルもなかなか堅いですが、情報が少なかったり、状況が不明慮でも「おそらくこうやったら物事が上手く運ぶ」という仮の答えを考える力のことです。個人的に、仕事ができる人はみんな、この能力が高い気がします。

その時に分かっている情報で仮の答えを考え、実行する途中で軌道修正をかけていこう~!というのが本書の趣旨。あなたの周りにもいますよね、「たぶんこうちゃう?」でガンガン進んでいって、それがわりかし当たっている人。明確な指示がなくても、情報が少ない状況でも、どんどん仕事を進められるようになりたい方におすすめです。

(よく読み返す本。そしてこれからも何度も読み返すであろう本。しかし、最後まで読めたことがない本。)

仮説思考 BCG流 問題発見・解決の発想法 | 内田 和成 |本 | 通販 | Amazon

『自分の中に毒を持て』岡本 太郎

読書は、薬になることもあれば、毒になることもあります。芸術家として有名な岡本太郎さんが書かれたこの本は、まさにそんな本。

読んでいる途中、「自分はこのままでいいのか?」と、自分の存在意義を何度も揺さぶられる、そんな感覚になります。刺激が強すぎて、読後にもたらす人生観の変化は計り知れません。

30代に入り、すっかり保守的になった私が、この本に出逢ったのは大学生のときでした。読後、「今、自分の好きなことをしなければ、絶対に人生後悔する」と思い至り、やりたいことをやり尽くすと決意。結果、学校をサボり遊びまくり、単位をいっぱい落として涙にくれたことは、今となっては良い思い出です( ̄▽ ̄)

とにかく人生に刺激が欲しい方におすすめです! 薬になる保証はありませんが!

『鹿の王 水底の橋』上橋 菜穂子

今年映画化された『鹿の王』。一見ファンタジー小説ですが、作者が文化人類学の学者だったこともあり、異文化の世界の設定や描写が秀逸です。

シリーズものなのですが、私が特に好きなのは、本編終了後のスピンオフ的な作品。「病気」を題材に、全く正反対の医療の考え方を持つ人たち(東洋VS西洋の考え方っぽい)が、とある病気を治療するために、価値観をぶつけ合いながら、認め合いながら、共闘していく姿が必見です。

そこに、政治の思惑や宗教の考え方が絡み合い、さらにファンタジーな世界観も相まり、マクロに複雑に展開していくのが面白みです。

「ファンタジー×色んな人間の思惑が絡み合う×政治・宗教・文化」的な物語が好きな人はおすすめ!

鹿の王 水底の橋 | 上橋 菜穂子 |本 | 通販 | Amazon

『熱帯』森見 登美彦

「なぜかどうしても読み終えれない本」の結末を求めて、登場人物たちが東奔西走する物語。奇妙な1冊の本の謎を解き明かすために、京都の街を駆け巡り、いつの間にやら変な世界に入り込み、終わらない物語を追い続けます。

個人的にも、不思議な小説。何回か読もうとチャレンジしていますが、毎回なぜかラスト30ページになると進まなくなり、そのままエンディングを読まずに本棚にしまってしまう本。3回読もうとして、いまだに結末を知りません。

登場人物も、読んでいる本人すらも、なぜかどうしても読み終えれない本。そういう摩訶不思議な小説が好きな人はおすすめです

以上!!!!

みなさん、心地よい秋をお過ごしください。

 

ヴィラ杢園

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