YouTubeストリーミング配信を利用して、簡易的にVAR(ビデオ判定)システムを実現する

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YouTubeストリーミング配信を利用して、簡易的にVAR(ビデオ判定)システムを実現する

こんにちは、クリエイティブチームのかずおです。

スポーツ系のイベントを開催するときに、ビデオ判定があれば盛り上がるのにな~って思ったことはないでしょうか?

普通にビデオカメラで撮影している映像をリプレイ表示させようと思うと、かなり手順が面倒なので、一度そういうソフトや機材がないか調べたことがあるんです。

簡易的なものでよかったんですが、なかなかそういうのは見つからなくて、その代わりガッチガチな本気の機材の値段を知ることになり、すっかり諦めていたのでした。

↓こちらお値段4,488,000(税込)

ところが先日、カールさんから

レクで運動会するんやけど「VAR」を導入したいねん!!

と言われ、あらためて何か方法がないか考えていたときに、ふと思いついたのがタイトルにあるYouTubeストリーミング配信を利用して、簡易的にVAR(ビデオ判定)システムを実現する」という方法。

簡単にまとめると

①ビデオカメラをPCに接続して、その映像をYouTubeでストリーミング配信しておく

②リプレイしたいときはYouTubeの視聴ページから再生するだけ!

という感じ。

やってみて気づいたんですが、以前はYouTube配信に必須だった“配信ソフト”というものが、今は必須じゃなくなってるんです。このおかげでグッと手軽に実現できました。

今まで、Youtubeでのライブ配信にはWebカメラやマイクの他に「OBS Studio」や「XSplit」のような配信ソフトが必要でした。なんと今回リリースされた新機能は、そういったエンコーダーがなくても、即ライブ配信ができてしまうというもの。現時点ではChromeブラウザのみでの提供のようです。

そんなわけで、かなりライトに導入できる簡易VARのやりかたについて書いていきまーす。

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YouTube配信を簡易VAR化するメリット

まずはこの方法のメリットから。

  • ビデオカメラ単体で行うような煩わしい手順が大幅に軽減される
  • 基本的にノーコストで実現できる
  • 撮影と配信ができていればちゃんとリプレイ検証できる
  • ショートカットキーを駆使すればかなり自在に頭出しできる
  • スロー再生もできる
  • YouTubeに映像が残るので、ストレージに録画する必要がない(容量を気にする必要がない)

やってみると思った以上にメリットが多かったです。特にスロー再生できるので「いかにもVAR!」って雰囲気が出てGoodですよ!

YouTube配信を簡易VAR化デメリット

一方デメリットは……

  • 基本的には配信中の1つのカメラしかリプレイできない
  • 配信と視聴を同時に行うので、Wi-Fiではなく有線で接続する必要がある
  • 画質や細かい操作など、さすがにプロ機材のようにはいかない

といった感じ。逆に上記のことが気にならなければやってみる価値アリです!

YouTube配信を簡易VAR化するのに必要なもの

それでは必要なものを確認しておきましょう。

  • ノートパソコン
  • パソコンに接続可能なビデオカメラ又はWebカメラ
  • ライブ配信可能なYouTubeアカウント
  • インターネット回線
  • プロジェクター、スクリーンなどパソコンの映像を出力するもの
  • 各種ケーブル類

この中で注意する点としては、YouTubeアカウントは取得しただけではライブ配信ができないので、所定の手順が必要だということ。

↓ライブ配信を有効にする方法はコチラ

ライブ配信では、動画フィードやチャットなどを利用して、視聴者とリアルタイムで交流できます。 YouTube でライブ配信を始めるには

また、ケーブル類はかなり長いものが必要になるかと思います。

YouTube配信を簡易VAR化までのざっくり手順

1. まずはカメラやPCなどを適宜接続

カメラをいい感じのところに設置してPCと接続し、さらにPCの映像をプロジェクターに出力して、いつでもPCの映像を表示できるようにしておきます。

私は1台のPCで配信も視聴も行ったんですが、可能であれば配信するPCと視聴するPCは分けた方がいいかもしれませんね。

どうでもいいけど「適宜」って便利な言葉ですね!

2. YouTubeでのストリーミング配信を設定

YouTubeの配信に関しては↓下記のページをご参照ください。

YouTubeライブに新機能が登場しました!いままでパソコンからYouTubeライブを配信するには、OBSやWireCastのような配信ソフトが必要でした。それが今後は、配信ソフトがなくてもYouTubeライブをすること ...

注意点として、配信の設定にある「DVRを有効にする」にチェックを入れて有効にしておく必要があります。

これは「ストリーミング中でも巻き戻し再生ができる機能」のことで、これを有効にしておかないとVARを実現できませんので、必ず有効にしましょう!

それからVAR用の配信なので、一般に公開される「公開」ではなく、「限定公開」で配信を選択します。

3. イベント開始と共に配信開始!

イベントがスタートしたら配信をスタートさせましょう。

無事配信が開始できれば、そのウィンドウとは別に、視聴ページを開いておきましょう。

これでVARのスタンバイは準備OK!

4. 「VAR!!」の声がかかったら……

「VAR!!」の声がかかったら、配信されている映像を巻き戻しして、該当部分に合わせ、適宜再生します。

このときマウスで操作するとちょっとかっこ悪いし、頭出しが難しいので、以下のショートカットを駆使しましょう。

「 Shift + , (カンマ)」で再生速度を下げるとスローにできますよ!

ボード ショートカット 機能
Space キー シークバーを選択している場合は再生 / 一時停止。ボタンにフォーカスがある場合はそのボタンが押されます。
k プレーヤーの一時停止 / 再生。
左矢印キー / 右矢印キー(シークバー選択時) 5 秒巻き戻し / 早送り。
j プレーヤーの 10 秒巻き戻し。
l プレーヤーの 10 秒早送り。
上矢印キー / 下矢印キー(シークバー選択時) 音量を 5% 上げる / 下げる。
数字の 1~9(テンキーは除く。シークバー選択時) 動画の 10~90% の位置に移動。
数字の 0(テンキーは除く。シークバー選択時) 動画の先頭に移動。
f 全画面モードで表示。全画面モードが有効になっているときに F キーまたは Esc キーを押すと全画面モードが終了します。
再生速度を上げる Shift + . (ドット)
再生速度を下げる Shift + , (カンマ)

さいごに

さいごになりましたが、↓こちらが実際に配信していた映像です(この時はビデオミキサーを使用して2カメ体制で臨んでいます)。

イベント中VARが発動したのはほんの少しですが、ここぞというときに盛り上がるし、合間にリプレイを流せばちょっとした場繋ぎもできるので、イベント的には重宝するんじゃないでしょうか。

アマルネス・オデオン運動会

 

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