2015/7/29
美作大学とあまがさき看護cafeを終えて
腰痛がはんぱなく、もしかしたまたぎっくり腰??? と戦々恐々の人事マネージャーのなかおです。 美作大学 美作大学の武田准教授よりお誘い...
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はっ…はっ…はくしょん!!
毎年春ごろになったら鼻のあたりがモワッとした感覚に包まれて「ああ、今年も地獄の門が開いたな~」と思うものですが、暖冬の影響でしょうか?
わたしは中学生のときに発症し、花粉症歴もかれこれ10年目に突入しますが、記憶の中では今年が一番早い気がします。
今もナチュラルに流れてくる鼻水と目のかゆみに耐えながらブログを書いている次第です…つらい!(笑)
アレルギー全般にいえることですが、“花粉を出来るだけ体内にいれない”ことが大切なので、お仲間さんはマスク必須で共に今年の花粉も乗り越えましょう!
研修3週目に働かせていただいたのは、
あかねが一番最初に建てた介護福祉施設ロータス・ガーデン
〒661-0013 兵庫県尼崎市栗山町1-20-20
TEL:06-6428-7111
そんな歴史ある施設は、特別養護老人ホーム・ショートステイ・ケアハウス・デイサービス・ケアプランセンター・訪問入浴と多くのサービスを行っていますが、今週はデイサービスに行ってきました!
初日の月曜日はスイーツバイキングをしたり
皆さん喜んでくださって大盛況でした♪
火曜日にはアルミホイルでさつまいもを包んで焼き芋を作って食べたり
甘くておいしかったそうです♪
水曜日には日本舞踊を鑑賞したり
『美弘会』のみなさんが美しい舞を見せてくださりました!
木曜日にはなんと、看護スタッフである金城さんのコンサートがあったり!
演歌などの懐メロを中心に力強い歌声が響き会場が盛り上がりました!
お客様のなかには「昼までの利用予定だったけど、歌を聴きたいからまだ帰らない!」という方がいるほど金城さんのファンが沢山いるんです♪
ブレていますが、握手に応じる金城さん。
金城さんについて、詳しくはコチラの記事をご覧ください↓
話は変わりますが、私はこの研修で尼崎のデイケア・デイサービスを3か所経験し、3週間の間に色々な認知症の症状がある方とお会いしました。
今回はその中でも“徘徊”という症状について少し考えてみたいと思います。
先ずは徘徊の症状について
認知症になると、家の中や外を歩き回るといった行動が見られます。これを徘徊といいます。絶えず歩き回っておられるので、何の意味もなく歩き回っていると思われがちですが、ご本人にとっては目的があって歩いている場合が多いものです。
参考URL:https://info.ninchisho.net/symptom/s50
実際に、椅子から立ってフロアを徘徊されるお客様に「どこに行かれるんですか?」と声をかけると、
「家に帰ろうと思って」
「職場に行かないと」
「知り合いに会いに行きたい」
と、目的がハッキリある方が多かったです。
もちろん実際にはデイサービスを利用される予定の時間なので、そのような必要性はありません。
しかし中には、
「なぜここにいるのかが分からなくて、何処に行って良いのかもわからない」
といった不安から徘徊される方もいらっしゃいました。
家の中だけですと、対応がしやすいのですが、家の外に出て徘徊が見られると、行方不明という事態にもなりかねません。認知症の方の行方不明者はなんと、年間1万人にも上るとの報告があります。たとえ地域住民や警察に保護されたとしても、認知症が進んでいた場合、自分の名前や住所などが的確に答えられないことも多い為、何処の誰なのかを捜し出すのは難しくなってしまうのです。
在宅介護もデイサービスも恐れるべき事態は同じだと言えます。
万が一施設から外に出て、行方不明になってしまうと一大事です。
デイサービスのスタッフとしては『スタッフ間でお客様の情報を確実に共有し、所在確認と声掛けを徹底する』ことが大前提になってきます。
午前・午後の申し送り時などに一人一人がしっかりとお客様の状態を把握しておくことが何よりも大切です。徘徊の症状のあるお客様が多いと対応がとても大変になってきますが、スタッフ間で声を掛け合って見守ることを欠かしてはいけません。
声をかける際の対応としては
徘徊については、怒っても逆効果になるだけです。怒られる事で怒られた嫌な場所という認識になってしまいます。
スタッフがお客様に対して怒ることはありませんが、これは『注意する口調』も同じことです。
たとえば、
「今はデイサービスの時間ですよ。座ってください」
などと注意することは嫌な記憶となり逆効果になってしまうこともあり得ます。
では、どう対応すれば良いのでしょうか?
徘徊の症状がある方は、何か目的があって歩き回る方が多いですが、その目的は様々です。
「どうされました?○○(たとえば、お手洗い)ですか?」
などと具体的な要件を聞くことが有効的です。
お手洗いの場所がわからずに徘徊されることのある方はそのまま誘導することができますし、
特に目的なく不安から徘徊される方には、座っていて大丈夫だとお伝えして安心してもらうことができます。
帰宅願望がある方や、無いはずの予定を気にされる方には落ち着くまで説明をすることが必要です。
その他にも、『何か仕事を探して歩き回る』という方もいらっしゃり、お皿を並べてもらうなどの簡単なお仕事をして貰うと歩き回ることが激減するケースもありました。
このように、認知症の症状といっても個人差があり、適した対応方法もバラバラです。
ひとえに「この人は“徘徊”するから止めなければ!」と考えるのではなく、その人がどのように感じて行動しているのかを踏まえて対応するのが本当の意味の“対応”なのだと身に染みて感じました。
これからもこの研修を通じて沢山のことを吸収して、皆さんにドンドンお伝えしていくのでよろしくお願いしますヽ(*⌒o⌒)ノ♪