「科学的介護情報システム(LIFE)」を情報システム部目線から考えてみた②

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皆さまこんにちは、ミスターです。

本日は以前にご紹介させて頂いた「科学的介護情報システム(LIIFE)」についての続きになります。

科学的介護情報システム(LIFE)とは

随分間が空いてしまったので、簡単に前回の内容をおさらいすると

サービスを利用する高齢者のアウトカム向上の為、介護記録などのデータを科学的に分析し根拠のある介護を実施する事を目的に厚労省主管のシステム(LIFE)に事業所が現場のデータを提供するという仕組みです。

各事業所から提供されたデータは1か所に集められデータベース化され、この膨大なデータを基に分析され、各事業所へフィードバックされます。事業所はフィードバックされたデータを基にエビデンスに基づいたより質の高い介護を目指すという流れです。

また、これらのデータを提供することで様々な加算の算定要件が満たされ算定する事ができるのですが、状況によっては算定単位数と情報提供の労力が釣り合っていない場合もありデータの入力業務の効率化、簡素化と併せて対応する必要があります。

では具体的にどういった方法で入力業務の効率化、簡素化をしていくのかというとLIFE側で用意されているCSV連携機能を活用していく事になります。

CSV連携について

基本的にLIFEへの直接入力は非常に効率が悪いと思われます。

理由はいくつかあって、まず一つはインターフェース的な所に起因する入力のしにくさで、2つめが動作の重さです。そして3つめが一番の非効率の要因となっている重複した入力作業でしょう

なんらかの介護記録システムに既に入力した情報を再びLIFEへほぼ同じような内容で再入力する事になるためその無駄な時間があるのなら本来の目的である質の高い介護を提供する時間に充てるべきだと考えられます。

幸いLIFEにはCSVインポート機能があり、なんらかの介護記録システムに入力したデータを決められた仕様に基づいてCSV化できれば重複した作業なくLIFEにデータを連携する事ができる。

強いて言えば直接データの送信ができるようなAPIが公開されていれば一番良かったと思いますが、こちらに関しては今後のアップデートなどに期待といったところでしょうか

よくある問題・不具合

LIFEは利用者氏名や被保険者番号などの個人情報についてはデータセンターへアップせず、PCのブラウザに保存する仕様となっています。

そのため、こららの個人情報に関しては管理者用のPCでのみ更新しその情報のバックアップを管理者以外のPCにインポートするという形で複数台のPCで運用できるようにしています。

上記の理由から個人情報の登録や更新ができる管理者用PCはできるだけ1台で運用する事が無難で結構重要なポイントですが、そのあたりの説明がなかなかわかりにくく最新のバックアップが維持できなくなってしまうとたちまち電池の切れたミニ四駆のように運用することが難しくなってしまうといった事象が発生しているようです。

そのあたりについて説明している資料をみつけたのでご参考まで → こちら

まとめ

個人的感想としては、LIFEは上にも書いたようにブラウザに保存される個人情報データの整合性が取れなくなってしまうと復旧がなかなかめんどくさい為、1台の管理者PCでのみ運用し、なるべく直接入力を避けCSV連携のみで運用するのが良いのではないかと思われます。

幸い大手ベンダーの介護システムなどほとんどがLIFE連携に対応しているようですので、このような運用で無駄なく効率よく不具合なくLIFEへ入力し加算をしっかりとる事がベストなんではないでしょうか!

 

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