海と天とルネサンス（再生） ～アマルネス・ガーデン デイケアがリニューアル！～

皆様こんにちは。
システム担当のまるです。

ある日、あかネット開発に苦戦し、半ば現実逃避しながら夜遅くまで作業していると、

「NO.1にならなくてもいい～、もともと特別なOnly one～」

と、いつもは昼頃に聞こえてくる「世界に一つだけの花」が深夜のデイケアフロアから聞こえてきました。
この日も夜遅くまで頑張っていたO統括と一緒に話を聞いてみると、明日からデイケアのリハビリ内容をリニューアルするので、その準備をしているとのことでした。
子育てに忙しいパートスタッフの皆さんも一緒になって、試行錯誤しながら何度もリハーサルを行っていました。

そこで今回は、アマルネス・ガーデン デイケアのリニューアルについてご紹介したいと思います。

職員インタビュー

今回の取材にあたり、責任者代理で柔道整復師のNさんと、作業療法士のTさんにリニューアルの内容についてインタビューしました。

ー今回のリニューアルの目的は何ですか？

【Nさん】法人内でデイケアとデイサービスの違いや特徴がわかりにくいという意見があり、いままでのような集団での一律的な運動ではなく、利用者様のより具体的な要望に応えるためのリハビリが必要だと考えました。

【Tさん】利用者様には趣味や興味がないという方が多く、リハビリに対する意識も低いことが多いです。こういった利用者様に自分からやりたいことや、やる気を引き出すお手伝いができればと思っています。

ー新しいリハビリの内容について教えてください

【Nさん】利用者様の要望をリハビリ視点で評価し、4グループに分けました。
具体的には、
S：IADL（手段的日常生活動作：買い物、洗濯、食事の準備など）グループ
A：歩行グループ
B：ADL（日常生活動作：食事、排せつ、入浴など）グループ
C：基本動作グループ
です。
グループごとに運動負荷量を調整し、より生活的な状況を想定したリハビリを行っています。

【Tさん】今までは平行棒やレッドコードを使った足腰や腕の運動など、基礎的な運動が主でしたが、タオルでの洗体動作、チューブを使ってズボンを履く動作、実際の買い物を想定したリハビリなど、具体的なADL・IADL動作を意識した運動になりました。
運動量も以前より増えているので、待機席を設けて、しんどい時などはいつでも休んで頂けるようにしてます。

ー以前と比べてどのような効果が期待できますか？

【Nさん】グループごとに適切な負荷を掛けられるため、ADL・IADL向上のためのより効果的な運動を行えるようになりました。そのため、今まで以上にケアプランに沿ったリハビリが可能になります。
6月中旬から始めたばかりなのでまだこれからですが、将来的にはグループの昇格など、目的を持ってリハビリに取り組んでいただけるよう工夫したいと考えています。

ー利用者様の反応はどうですか？

【Tさん】運動量が増えているため、特に自立度が高い方からは好評です。
目的があるのでやりごたえがある、いままで出来なかった運動が出来るようになった、などの声も聞いています。

ー最後に、利用者様やご家族、ケアマネの皆さんにメッセージをお願いします

【Nさん】今回のリニューアルでデイケアとしてのスタートラインに立ったと考えています。
車椅子から歩行器や杖で歩けるようになるなど、利用者様が目標を達成してデイケアのリハビリを「卒業」し、自宅で不自由なく過ごせるようになるためのお手伝いができればと考えています。

【Tさん】グループでの運動は出来る、出来ないでプレッシャーになる場合もあります。
個別リハビリも行っていますので、1人で集中して運動することも出来ます。
生活する上で困っていることがあれば、それがまた出来るようになるために、一緒にリハビリしていきましょう！

実際のリハビリの様子

IADL（洗濯）のリハビリです。
洗濯バサミを使った指のリハビリや、ある程度の重さがある洗濯かごを持って段差を上り降りする、洗濯物を物干竿に干す、洗濯バサミに洗濯物を挟む、などの実際の洗濯を想定したリハビリを行います。

IADL（買い物）のリハビリです。
こちらもある程度の重さのある買い物かごを持って段差を上り降りする、階段を上り降りするなどの実際の買い物を想定したリハビリを行います。

グループ別のリハビリと並行して、作業療法士、理学療法士による個別リハビリも行います。利用者様の要望に従って施術も行っています。

リハビリだけでなく、医療目的でも利用されている「炭酸泉」のお風呂や岩盤足浴も利用することができます。
「炭酸泉」には、
・動脈硬化、心臓病などの疾患や糖尿病、神経痛、リウマチの疼痛緩和
・筋肉痛や関節痛の緩和、冷え性・高血圧・肩こり・腰痛や血行障害の改善
など様々な効能があります。

また、完全無農薬で栽培する自家農園の野菜を使った健康食や健康ドリンクも提供しています。栄養価が高くバランスの取れた食事で、免疫力を向上させることができます。

エンタメのカールさんによるレクも健在で、他の利用者様や職員と楽しい時間を過ごすことができます。
過去には「鰤（ぶり）の解体ショー」や「白鷺（しらさぎ）サーモンで作るちゃんちゃん焼き」、「オデオンとの運動会や紅白歌合戦」など様々なイベントも行っています。
（現在はコロナ禍の影響でオンラインレクがメインとなっています）

まとめ

以上、アマルネス・ガーデン デイケアのリニューアルについてご紹介しました。

「アマルネス」という名前の由来は、amaとrenaissを組み合わせた造語で、「アマ」は「海」、「天」であり、「ルネス」は「ルネサンス」の語幹をなす言葉で「再生」「よみがえり」を意味するそうです。

海と天の息吹を吸い込み、多様な人々が集うことで、互いの人生がもう一度よみがえってくるように、という祈りが込められています。

今回の取材を通して、デイケアのリニューアルは、住み慣れた我が家で自立した生活を送りたい、という利用者様の「夢」を後押しするための、大きな一歩だと感じました。

アマルネス・ガーデン デイケアの皆さん、お忙しいなか取材に協力して頂き、ありがとうございました！