祖母に会いに特養へ・・・個別ケアについて考えたこと

こんにちは、ベッキーです！
最近、時々介護現場にも入っている管理本部の面々。。

男性陣は制服を着ると少し若く見えるような気がしますが・・・

・・・気のせい・・・かしら？

 

私はというと最初の内は制服姿が見慣れず、現場のスタッフに二度見されたり、

時に『貴重だから…』と写真を撮られたりすることもありましたが、

最近ではすっかり馴染んで（？！）いると思っていますが果たして。。。

 

 

さて、先週末、祖母に会いに入居している特養に行ってきました。

以前もブログで紹介したことがありますが、祖母は現在98歳！！
家で転倒し骨折したのを機に入院し、その後、他の老人ホームを経て現在の特養に入居しました。

 

ということで、まずは、母と共に祖母のおやつを用意！
おやつはプリン、飲むヨーグルト、リンゴジュース、ブドウ、マンゴーソースのかかった杏仁豆腐・・・結構盛りだくさんです。

用意をしながら母が『おばあちゃん、前はプリンとか食べなかったのにね。』と。

そうなんです！
祖母は食べず嫌いが多く、一緒に住んでいたころは、プリンとかヨーグルトとかチーズケーキとか、いわゆるハイカラ（？！）なスイーツは食べようとしなかったんです。

ただ、80歳を超えた頃からか、私が実家に帰る時にお土産として買って帰ったものを『おばあちゃん、これ美味しいから！！』と勧めると食べてくれるようになってきたでしょうか・・・

（嫌々ではなく、『おいしいね！』なんて言いながら・・・典型的な食べず嫌いです＾＾；）

 

とはいえ、あまり冒険はしないタイプ。
プリンはまだしも杏仁豆腐を食べるイメージは正直私にもありません。
ましてやマンゴーソースなんて・・・

母に聞くと前回たまたまもらった杏仁豆腐があったので
『食べるかどうか分からないけど・・・』と言いつつスタッフの方に預けてきたとのこと。
もし食べてたら今回も置いてこよう！ということで持って行ってみました。

 

そしてスタッフの方に聞いてみたところ、
なんと『全部食べられましたよ！』とのこと！！

（祖母は自分で食べることができるので、無理に食べたということはなさそうです＾＾）

 

・・・長年一緒にいる家族でも新しい発見はまだまだあるものなんですね・・・

 

と、ここで思い出したのが、先日大佐のブログでも紹介していた
「自分の親に薦められる施設プロジェクト」の中で取り組んでいる”24Hシート”のこと。

 

”24Hシート”は『個別ケア』を進めるうえで肝となるもので、入居者様それぞれの日々の過ごし方や嗜好を入居者様主体で書き記し、その情報をもとに私たちがケアをしていきます。

 

まずは入居された段階でこれまでの生活状況を教えていただきます。
ご本人に聞ける場合はいいのですが、難しい場合にはご家族にお聞きします。

 

例えば、入居者Aさんは、朝、コーヒーを飲むのが好きと聞き、24Hシートに書き込んだとします。
それを見たスタッフはどんな対応をするでしょうか・・・？

 

スタッフBは朝食後にインスタントのコーヒーをホットで出し
スタッフCは朝食前にアイスコーヒーを出し
スタッフDは朝食と同時に缶コーヒーを出すかもしれません。。。

どれも朝コーヒーを飲むということに変わりはないのですが・・・Aさんの本当に飲みたいコーヒーはどれだったのでしょうか・・・

 

つまり、どのタイミングでどんなコーヒーを飲むのがお好きなのかを把握して、それも共有しないと、スタッフによって全然違った対応をしてしまうことになるのです。

 

・・・そして、Aさんは元々は缶コーヒーが好きだったけれど、豆をひいて入れたコーヒーを飲んでみたところ、そっちの方が好きになったりすることもあるかもしれません。
私たちの好みが変わるのと同じく高齢者の好みも変わることがあるのは当然です！

もしそんな風に好みが変わったら、ちゃんとそれを把握してスタッフで共有するのです。

 

これはほんの一例ですが、お一人お一人がどんな生活をしたいと思っているのか、その人のことを『知ること』が個別ケアのスタート！

とはいえ、家族であっても『知らなかった！！』ことがあるくらいです。
常に興味を持って接していないと、いつの間にかこちら都合の介護になってしまうこともあるんだろうなと感じました。

 

さて、祖母の部屋にこんなものがありました。

祖母は耳が遠く、耳元で話してもほとんど聞こえません。
そのためにスタッフの方が見てわかるようにと作って下さったようです。

ありがとうございます！

 

さて、次に祖母に会いに行けるのは数か月先か年末か・・・
いつまでも元気でいてほしいものです＾＾