上手に口腔ケアがしてみたい
みなさん口腔ケアの難しさに悩まれていませんか?
私も正直、口腔ケアは不得意分野の一つです。
なぜ口腔ケアが苦手なんでしょうか?
拒否が強い方が多いこと。口を開けて頂けないことが多いのでついつい難しく感じてしまうのが実情です。
なぜ口を開けて頂けないのでしょうか?
口は体の中でも一番のプライベートスペースの顔のさらにプライベートなところ。信頼関係ができていない状態でいきなり何をされるかわからない状態でなかなか口は開けられないですよね。
ついつい無理強いしていませんか?
ユマニチュード的な支援を実践したい私も強制ケアになっていたのかもしれません。
口腔ケアを眠前のみのタイミングにするとそのタイミングを逃せばケアを実施できなくなるので必死です。
焦って無理矢理口を開けに来られる。歯を食いしばれば奥歯の奥に指を入れられ刺激で口を開けられてしまう。
「口腔ケアを行わなければ、誤嚥性肺炎にしてしまう」それだけを見ていて余裕がなかったと思います。
ユマニチュード的支援の実施の前に大事なことを忘れていました。
いきなり歯ブラシやスポンジブラシをお口に入れるのではなく唇のマッサージから入ればよかったんです。
歯が残っておられるから歯ブラシを使おう、歯が残っておられないからスポンジブラシを使おうと道具の種類ばかりで頭がいっぱいでした。
まず指先に口腔ケア用ジェルを少しつけて優しく唇をマッサージするところから、今何をしているのかわかり緊張が緩んでくるんですね。
口もとが緩めば次第に前歯から奥歯へ全体的にジェルで湿らせ汚れをうかしていく。拒否があればできるところまで。少しづつ痛くないように行う。
最近の成功例は意思の疎通が困難で開口の乏しかった方を鏡の前で鏡の前でご自身の顔を写しながら「お口を開けてください」とお伝えすると簡単に口を開けられ簡単にケアできたことです。
鏡の中の「ご自身を見ていただく」。
今回のユマニチュード的支援の発見でした。